ローションから攻め込む肌年齢別エイジングケア
肌年齢という新たな着眼点から誕生したクラランスの3本のローション。その第一の目的はスキンバリア(角質層のバリア機能)を解放することにある。スキンバリアは肌に備わっている守りの要。外的刺激から肌を保護し、肌内部の水分蒸発を防ぐなど健やかな肌を保つ重要な役割を果たす半面、化粧品の有用成分の浸透も妨げてしまうのだ。角質層のすみずみまで有用成分を届けるためにもスキンバリアを一時的に解放する必要があるというわけ。
クラランスでは、肌年齢によってスキンバリアの状態が異なることに着目。たとえば、25歳~30代前半の肌は角質層がみっしりでバリア機能が高く、浸透させるには最も手ごわい肌と言える。35歳以降になると角質層が水分不足になり、内部(※2)へと行き渡りにくい状態に。さらに45歳以降になると肌のターンオーバーの乱れによる角質肥厚の問題が。
そこで、それぞれの肌年齢に対応するプラント アクティヴ フォーミュラを開発。独特のとろみ感のテクスチャーと植物エキスの組み合わせでスキンバリアを解放し、エイジングケアの働きをサポートする。ブースター的な働きもあるけど、これらのローションは肌にエンジンをかけるエイジングケアのスターターとして組み込みたい。
手でつける、コットンに含ませて、ローションマスクにも。心地よい香りとともに肌がしっとりとほぐれていく感触、ぜひ確かめて。
クラランスの植物の恵みを知らしめた名作オイル
1965年の発売以来、50年以上愛され続けるフェイス3品、ボディ3品からなるオイル シリーズ。良質なヘーゼルナッツオイル(※3)をベースに厳選されたエッセンシャルオイルと植物由来成分をブレンド。フォーミュラは一切変わっていない。
【masami's memo】
科学の力で解明された植物の底知れぬ美肌力
クラランスで初めて知った成分。たとえば、光を受けて自らエネルギーを作り出すワイルドティーゼル(※4)は肌のバッテリーみたいな成分。レモンタイム(※5)に見出した真皮の線維を結びつける働きも期待。年齢的には女性ホルモンの減少で眠ってしまった細胞を揺さぶり起こすカッコン(※6)、気になる~。
※1 年齢に応じた肌のお手入れ
※2 角質層
※3 ヘーゼルナッツ種子油(保湿成分)
※4 オニナベナエキス
※5 チムスシトリオドルス花/葉エキス
※6 カッコンエキス
マリエレン・レアさん
クラランス インターナショナル サイエンティフィック コミュニケーション ディレクター。薬学博士号を取得後、大手製薬会社、外資系大手化粧品会社を経て、2015年より現職。科学的な知識を豊富に持つスポークスパーソンとしてクラランスの植物研究とその革新、製品の魅力を世界中に発信する。
吉田昌佐美
キャリア35年の美容ジャーナリスト。新旧の名品やブランドの歴史を知りつくし、研究員からの信頼も厚い。CREAで長年にわたりナビゲーターを務めた連載「ブランド力調査隊」がパワーアップ。確かな分析力と取材力でブランドの「強み」を解説します。
Column
吉田昌佐美のブランド魂発見!
鋭い視点からの取材力と情報の蓄積に定評を持つキャリア35年の重鎮美容ジャーナリストが、コスメブランドそれぞれの「強み」を解説。さまざまな逸品ビューティアイテムに込められた「魂」に迫ります。
2016.10.02(日)
文=吉田昌佐美
撮影=吉田健一