ダイバーのために造られた広大なリゾート

海に突き出したテラスのような和みの場。食前や食後、ゲストがここに集まってきます。(C)タワリ・レジャー&ダイブリゾート

 タワリ・レジャー&ダイブリゾートは、ミルンベイに面したタワリという地区の、岬からジャングルまで約1ヘクタールを有しています。客室はスタンダードルーム、バンガロー、キッチン付きのグループ向けのオーシャンヴィラがあり、ほとんどの客室がミルンベイに面しています。

左:三食ともビュッフェスタイル。気持ちいいテラスで海を眺めながら朝食を。
右:ボードウォークで結ばれた各バンガローやスタンダードルーム。

 近隣にはリゾートも町もなく、道路もないので船でアプローチするしかない、この、人の手がまったく入っていなかった土地に、このリゾートが誕生したのは、2004年のこと。

バンガローにはハウスリーフを見渡す大きなベランダが。朝、ハシナガイルカが通り過ぎるのを見かけることも。

 アロタウが中心地となっているミルンベイは、地勢的にダイバーの好奇心を掻き立てる海域です。

 というのも、南はオーストラリアまで続くコーラルシーの北限であり、赤やパープルのソフトコーラルが印象的。北はハードコーラルや海岸線沿いの砂地が特徴的なソロモン海が広がり、その2つの海が出会うのが、ニューギニア本島の東端の“イーストケープ”。つまり、ここでは3つのタイプの海を体験できるのです。

リゾートの桟橋からスノーケリングに出発するゲストたち。滞在中、いちばんの関心事は海の中。

 そんなミルンベイに惚れ込んだオーストラリア人ダイバーのヴァン・デル・ルースさんはダイブポイント開拓に乗り出しました。そしてハイパーなダイビングができるとあって、周囲の海を周遊するダイブクルーズがさかんに。

 するとこの海を体験したダイビング器材メーカーの米国「オーシャニック」社のオーナーが一目で気に入り、陸にダイバーのためのリゾートをと、ここタワリ・レジャー&ダイブリゾートを建てることになったそうです。

 で、気になる海の中は?

2016.08.13(土)
文・撮影=古関千恵子