この日の目玉は巨大な伊勢海老!
毎日なんらかのスペシャルが提供される。この日は、2.1キロもあるという大きな伊勢海老が登場! 玄界灘の荒波にもまれた伊勢海老が、まな板の上で跳ねる!
「この大きさは、自分史上でも初です!」と、天本氏。
カウンターから「わぁ~!」と歓声が上がる。
ピチピチのさばきたてをまずは刺身で。そして、内側の味噌の部分は手巻き寿司にしてふるまわれた。パリッパリの海苔とねっとりとした味噌のマリアージュが最高。
さらに肴は続く。
自家製塩辛は、ワタがもっとも詰まってパンパンになった一番いい時期のスルメイカだけを使ったもの。
いい時のものを仕入れ、マイナス60℃で冷凍。いざという時、いっきに仕込むんだとか。ああ、日本酒が止まらない。
碗は、骨を焼き、利尻昆布で出汁をとった汁がしみる。右は、ミンククジラのお腹の皮(うね)。
さらに、アマダイの碗でひとやすみ。山口県・萩のアマダイをさばき、塩をあてて8日寝かせ、95℃の温度で4分間酒蒸し。
ここからは、怒涛の握りラッシュとなる。
カマス、イワシ、シマアジ……。
千葉県・大原の金目鯛に松前漬け。
福岡・有明海のアゲマキ貝は、香ばしく焼いたところに醤油。ああ、もうたまらない。
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- 文・撮影=Keiko Spice
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