生まれ変わったら男と女、どっちがいい?
――同じ質問が何通かあったんですけど、「生まれ変わったら男と女どちらに生まれたいですか?」。
しまお 二つ経験できるから、男のほうがいいかな。
ジェーン 私は女ですね。社会から期待される男の責務は大変。私には無理。
しまお うーん。でも、男は化粧しなくていいし。
ジェーン いいですか? しまおさん。
しまお なに~?
ジェーン 私たち女にはブサイクでも化粧があるんですよ、逆にいうと。
しまお でも、男の人はあんまり顔を問われないじゃないですか。
ジェーン んなわけないじゃん。
しまお 本当?
ジェーン 全く問われないわけじゃないですよ。
しまお 男は甲斐性じゃないの?
ジェーン 甲斐性ってなんだって話ですよ。
しまお でも、顔がアレでもかっこいい人っているじゃないですか。
ジェーン まあ、もちろんね。化粧しなくていいなとは思うけど、なかなかのブサメンに生まれてきたときどうするかって話ですよ。あと、やっぱり「男のくせに」なんていわれたら激怒しちゃうかも、私。今、「女のくせに」ってあんまりいわれなくなったじゃないですか。私たちが激怒した甲斐があって(笑)。男の人はいまだに「男たるもの」っていわれるから、つらそう。
しまお じゃあ、会場の中で、生まれ変わったら男がいい人手をあげて~。ではあなた、理由は何ですか?
会場の女性 ラクそう。
ジェーン 確かにそれは一理ありそうですね。ブラジャーしなくていいし、下着がどこにでも干せるし。
しまお 干せるね。
ジェーン それはうらやましいですね。次は男に生まれたい人はラクしたいんだ。成り上がりたいとかのし上がりたいとかじゃなくて、ラクそうだから男になりたいと。生まれ変わったら女の人になりたいっていう男の人で、その理由を「ラクそう」って答える人、結構いると思うんですよ。それ、イラッとするじゃないですか。多分逆も真なりだと思うんだよね。「女、ラクそうじゃん。だって、イージーモードでしょ、女の人生」っていう人いるからね。
しまお それ腹立つわ。
ジェーン ねえ。
しまお でもやっぱり私は男がいいですね。
ジェーン ここは意見がわかれた。
2016.07.29(金)
構成=臼井良子
撮影=鈴木七絵