作詞家、ラジオパーソナリティ、そしてコラムニスト。八面六臂の活躍を続けるジェーン・スーさんが、最新エッセイ集『女の甲冑、着たり脱いだり毎日が戦なり。』を上梓しました。この新刊は、雑誌CREAの好評連載に大幅な加筆を施し、さらにたっぷり書き下ろしも加えたもの。
刊行を記念して、2016年6月29日(水)、CREAとantenna*による特別コラボレーションイベントが東京・南青山のantenna* <> WIRED CAFÉで開催されました。トークのゲストに招かれたのは、プライベートでも親交の深い、エッセイストのしまおまほさん。大いに盛り上がったその模様を、全5回にわたってレポートします!
talk03 美容院へ行くには一張羅が要る!
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しまお おしゃれな美容院も、いまだにつらい甲冑ですね。高校のとき、「オリーブ」を見て原宿の「モッズ・ヘア ジュニア」に行っていたんですけど、美容院に行くにもおしゃれして行かなきゃいけなくて、それがつらくてやめたんです。毎回同じ服着て行ってたんですよ、私。おしゃれ着一着しかなかったから。
ジェーン まさに一張羅(笑)。美容院は、今もつらいんですか? 私のイメージだと、しまおさんは知り合いのヘアメイクさんがいて、その人のプライベートなところで好きなときに切ってもらえるんでしょ、みたいな。
しまお そういうときもありましたけど。でも、きっと……欲深いんですよね。もっと自分に似合ういい髪型があるんじゃないかって。
ジェーン ざっくりしてますね(笑) もっといい髪型って。
しまお なんかちょっと気に入らないと、「ほかの美容院行ってみようかな。違う自分になれるかも」と思ってしまい……。
ジェーン まさに変身をしようとして。
しまお アホですよね。
ジェーン ファッションとかはどうですか? しまおさんはおしゃれですよね。
しまお やめて、本当に。ヤダヤダ。おしゃれが一番嫌です。
ジェーン 駄目?
しまお 私、おしゃれ男子と付き合ったことがあるんです。大学生のとき、おしゃれブランドの店員さんに声かけられて。でも、全然駄目だった。
ジェーン アパレル店員と。何が駄目だったんですか?
2016.07.19(火)
構成=臼井良子
撮影=鈴木七絵