〆じゃなく最初から食べたい逸品も!

盛り合わせで各テーブルに運ばれる肉、肉、肉。

 「お肉はA5ランクのものをお出ししています」

 ……えっ、ほんまに?

ホルモンもある! ますますお酒が進んでしまう。

 日によって部位は変わるが、この日はタン3種類からはじまり、ミスジやイチボ、さらにイベリコ豚のトントロもラインナップの15種類。これにキムチやナムルもセットで、完璧。

季節の野菜を取り入れたナムルは、もちろん自家製。

 お酒を注ぐ人、肉を焼く人、時にはスタッフの炭交換のお手伝いを買って出る人……と、なんだか、整備が整ったキャンプ場のよう。

肉は炭火で焼いていただきます。

 おいしいは当たり前、その先の何かを求める人たちにぴったりの空間といえる。

 さらに、評判なのが〆のひと品。ごはんジャーから各自好みの量のごはんをよそったら厨房へどうぞ。

 合言葉は「牛丼お願いします!」。A5ランクの肉の切り落としたっぷりの牛丼が待っているのだ。

じっくり焚かれた玉ねぎもうまい。

 生卵がほしい場合は、厨房カウンターで100円を支払い、ブランド卵「深谷の至宝」をゲット。オープン当初は置いてなかったが、持ち込みする客が増えたため、迅速に対応したそう。牛丼に、キムチをのせて食べるとまた格別!

 「将来的にはカレーやシチューなども出そうと思っています」とのこと。

 当初は20人以上の縛りなんて大丈夫なのかと店側は心配したらしいが、蓋をあけてみれば連日マックスの45名。共同主催者を立て、20名ずつの半々で召集をかけるなど、どの会も満員御礼状態。さすがはSNS時代だ。

 また、幹事の誰もが次回へのスキルを積み、なかには冷蔵庫の配置や導線について店主にアドバイスをする者もいるという。そして、さまざまなアドバイスに耳を傾け、日々バージョンアップしていく店側。みんなで作り上げていく、進化していく「肉と日本酒」に、まだまだ目が離せない。

 かくいう私も7月、8月とエントリーしていて、今から本当に楽しみなのだ。

肉と日本酒
所在地 東京都台東区谷中3-1-5
電話番号 080-4474-5533
営業時間 17:00~(土・日・祝 12:00~/17:00~)
定休日 無休
料金 6,500円
[2016年4月訪問]

Keiko Spice(けいこ すぱいす)
東京都生まれ。得意なディスティネーションはハワイと香港。普段は3日に1回のペースで焼肉を中心とした食生活。別名「肉の妖精」。

 

Column

新店来訪! 美味しい出合いに一番乗り

ニューオープン、シェフやメニューが変わった店、面白い企画を立ち上げた店……などなど、なにかと「新しい」店を一番乗りで紹介するページ。「美味しい出合い」にご注目ください!

2016.05.09(月)
文・撮影=Keiko Spice
写真協力=長友洋介