正月も旅気分を味わえる軽井沢を選んで正解でした!
その代わりに元旦の夜は、軽井沢で一番好きなフレンチレストランでお正月特別メニューを堪能しました。軽井沢のお正月は、別荘族や観光客が多いので、三が日にオープンしているレストランは多いんです。東京と逆ですね。
おいしい信州蕎麦がたくさん売られているので、夫が作る年越し蕎麦もいつも楽しみです。
正月休みは、ドライブに行ったり、映画を観に行ったりと本当にのんびり過ごします。
そうそう。近辺にたくさん温泉があるのでそれも楽しみのひとつ。今回は初めて利用した菱野温泉 常盤館にある「雲の助」がとても気に入りました。本館から登山電車に乗って向かうのですが、無人電車になっていて自分でスタートボタンを押します。かなりの急勾配をガタゴトと1分半。到着すると絶景の展望露天風呂が待っています。
お正月を温泉旅館で過ごすのもいいけれど、こちらでのお正月も家にいながらにして旅気分が味わえるので、二拠点目に軽井沢を選んで正解だったなーって思っています。
ただ、いつもと違ったのは、雪が全くなかったことです。この時期に雪が積もらず、全く降ることもないというのはとてもめずらしいこと。雪の軽井沢もとてもきれいなので、かなりがっかりでした。
松尾たいこ(まつお・たいこ)
アーティスト/イラストレーター。広島県呉市生まれ。1995年、11年間勤めた地元の自動車会社を辞め32歳で上京。セツ・モードセミナーに入学、1998年からイラストレーターに転身。これまで300冊近い本の表紙イラストを担当。著作に、江國香織との共著『ふりむく』、角田光代との共著『Presents』『なくしたものたちの国』など。2013年には初エッセイ『東京おとな日和』を出し、ファッションやインテリア、そのライフスタイル全般にファンが広がる。2014年からは福井にて「千年陶画」プロジェクトスタート。現在、東京・軽井沢・福井の三拠点生活中。夫はジャーナリストの佐々木俊尚。公式サイト http://taikomatsuo.jimdo.com/
Column
松尾たいこの三拠点ミニマルライフ
一カ月に三都市を移動、旅するように暮らすイラストレーターの松尾たいこさんがマルチハビテーション(多拠点生活)の楽しみをつづります。
2016.01.16(土)
文・撮影=松尾たいこ