“記憶”こそ、これからのアンチエイジングのキーワード?
シワは、単なる“肌の記憶”であると言われる。だから逆にハリを記憶させれば、シワに勝てるとも言えるわけで、どんなダメージも“肌の悪い記憶”と考えれば、アンチエイジングはもっともっと簡単になるはずなのだ。
そういう意味で今、“ハリの形状記憶クリーム”の異名をとっているのが、オバジのダーマパワーX リフトクリーム。コラーゲンとエラスチンを家の梁のごとくXに掛け合わせて力強いハリを長く記憶させるような処方にこだわった。1万円クリームとしては異例の効果が今、評判になっている。
一方、物理的な圧力でフェイスラインを整えるのが、ドクターシーラボの大ヒット作“金のリフト”の集中力を結集した、マスクならぬ“リフトバンド”。バンドという名の通り、耳かけ式でぐいぐい持ち上げ、固定するコラーゲンやセラミドなどを一気に送り込んで、引きしまったハリを記憶させ、朝やれば、ほぼ一日すっきり、記憶こそ若さのカギと気づかせてくれる。
一方で、ジェルクリーム状のベースが、指を突っ込んでもしばらくすると元の平らな表面に戻るような、ベースそのものが形状を記憶するものも生まれているが、これも肌にハリをつくるためのひとつのテクニック。“記憶”はまさにアンチエイジングのひとつのキーワードとなっているのだ。
2016.01.02(土)
文=齋藤 薫
撮影=吉澤康夫