マリアッチとメスカルで締めくくったメキシコの夜

「メルカド・デ・ラ・シウダデラ」には、メキシコ全土から集まったさまざまな民芸品が。

 メキシコでの最終日は、雑貨などお土産を求めてシウダデラにある民芸品マーケット「メルカド・デ・ラ・シウダデラ」へ。

 ソカロから車だと約20分ほどかかるが。メキシコの民芸品や雑貨がお手頃な値段で手に入り、とてもおすすめ。押し売りがないし、逆にたくさん買うなら値引きにも応じてくれるし、とても買い物がしやすかった。お値段は多少、店によって違うので、あちこち見ながら品選びするとよい。

カラフルな色使いがメキシコらしい雑貨が所狭しと並ぶ。

 ビーズのアクセサリーや、編んだカゴやテーブルマット、かわいい動物の置物など、メキシコらしいカラフルな品々は、どれも欲しくなる。

Mercado de la ciudadela(メルカド・デ・ラ・シウダデラ)
所在地 Av Balderas s/n, Delegación Cuauhtémoc, Col. Centro, 06040 Ciudad de México, D.F.
電話番号 +52-55-5510-1828

まったりしたウニと野菜のシャキッとした感じが楽しめる色鮮やかな前菜。

 ランチは、2014年度の「ラテンアメリカ・ベストレストラン50」では26位に入っていた「メロトロ」へ。2015年は残念ながら入賞を逃したが、メキシコシティの中でもトレンディでお洒落な人が集まるコンデサ地区にあって、ひと捻りあるモダンなメキシコ料理が楽しめる。メキシコのワインや地ビールも揃っていた。

メキシコワインのエチケットには、人気のルチャリブレ(プロレス)のイラスト。

Merotoro(メロトロ)
所在地 Calle Amsterdam 204, Cuauhtémoc, Hipódromo Condesa, 03020 Ciudad de México, D.F.
電話番号 +52-55-5564-7799
URL http://www.merotoro.mx/

 そして、メキシコ最後の夜はやはりマリアッチで盛り上がりたいと、繰り出したのはガリバルディ広場。

 メキシコの無形文化遺産でもあるマリアッチは、ギターやバイオリン、トランペットなどの楽器を演奏する楽団で、リクエストに応じてメキシコ歌謡をいろいろと演奏してくれる。ガリバルディ広場は別名マリアッチ広場と呼ばれるほど、マリアッチが演奏する店が集まっている。また、外で演奏している楽団もある。

ソンブレロを被った往年のスター? レトロな絵が壁を飾る「サロン・テナンパ」の店内。

 そんなガリバルディ広場にあるローカルなメキシコ料理店「サロン・テナンパ」で、おいしいマルガリータにメスカルとボリュームのあるタコスなど庶民的な料理、底抜けに明るい音楽や情感あふれるセレナーデがメキシコ最後の夜を飾った。

グラスにクラッシュアイスがあふれるマルガリータ。タコスも野菜が山盛り。
この日は、グループで来ていたお客がマリアッチを1時間借り切ったようで、次々に歌い続けていた。

Salón Tenampa(サロン・テナンパ)
所在地 Plaza Garibaldi #12, Cuauhtémoc, Centro, 06010 Ciudad de México, D.F.
電話番号 +52-55-5526-6176
URL http://www.salontenampa.com/

 メキシコシティの食の最先端を走る「ラテンアメリカ・ベストレストラン50」の料理から伝統食や庶民の味まで、食材も調理法もその幅広さに目を見張り、ラテンの食にますます興味が惹かれた旅だった。

【取材協力】
メキシコ観光局

URL http://www.visitmexico.com/ja/

小野アムスデン道子 (おの アムスデン みちこ)
ロンリープラネット日本語版の立ち上げより編集に携わったことから、ローカルグルメや非日常の体験などこだわりのある旅の楽しみ方を発信するトラベル・ ジャーナリストへ。エアライン機内誌、新聞、ウェブサイトなどへの寄稿や旅番組のコメンテーター、講演などを通して、次なる旅先の提案をしている。
Twitter https://twitter.com/ono_travel

2015.12.30(水)
文・撮影=小野アムスデン道子