肉屋の店先にはライオン、イグアナ、アルマジロが!

メキシコ各地のメスカルも味わえて、昼間から人でいっぱいの人気レストラン「アスール・ヒストリコ」。

 観光客でにぎわうこのエリアには、ホテルやレストラン、ブティックが入る古い建物がある。その中庭で賑わっているのが「アスール・ヒストリコ」というメキシコ料理レストラン。伝統的な料理を洒落た盛りつけで出してくれる。

メキシコ伝統料理の「チレス・エン・ノガダ」は、チレに甘い詰め物、そして豆乳のような味のクリームがかかる。

 独立記念日に食べる「ノガダ」という料理は、チキンやフルーツなどを詰めた大きなチレ(青唐辛子)に、チーズやクリームでできたソースをかけてザクロの実などを散らす。大きくて食べ応えがあるが、中身は結構甘味が強くて不思議な味つけ。ここは前菜にトルティーヤの上にアボカドをのせてコオロギフライを散らしたものもある。

Azul Histórico(アスール・ヒストリコ)
所在地 Calle Isabel la Católica #30, Cuauhtémoc, Centro Histórico, 06000 Ciudad de México, D.F.
電話番号 +52-55-5510-1316
URL http://www.azul.rest/

左:肉屋の看板にはちょっとびっくりするような種類の食材の名も書かれている。
右:昆虫食でも知られるメキシコならではの光景。

 コオロギなど含めて食材何でもありの市場がサンファン市場。

 何といっても肉屋の看板には、アヒルや野牛、羊に混じって、ライオン、イグアナ、アルマジロなんてものまで載っている。肉や魚が溢れんばかりに売場で主張しているのは、どこの市場でもある光景だが、目の前で豚や羊の皮をはいで捌いているのには驚かされた。

確かに新鮮には違いないが、肉屋の店先で捌いているのに驚かされた。

 7代続くモレ屋、あらゆるメキシコ産チーズの店、食用花の専門店など、まさにここには何でもありの市場なのだ。

試食をすすめるモレ屋のおばあちゃんは現役バリバリ。
メキシコ産フレッシュチーズからセミソフト、ハードなど種類豊富。

Mercado de San Juan(サンファン市場)
所在地 Av Arcos de Belén, Ciudad de México, D.F
URL http://mercadosanjuan.galeon.com/

2015.12.30(水)
文・撮影=小野アムスデン道子