浮世絵を愛したモネの画業を辿る
浮世絵を愛し、自邸の庭に日本風の橋まで架けて日々写生に勤しんだモネ。その作品は現代日本で不動の人気を誇るのだから、まさに相思相愛の間柄といっていい。
初期作から晩年作まで、モネの画業を丸ごと辿れる展覧会が始まる。とりわけ、印象派という呼称の由来となった『印象、日の出』が出品されるのには注目。刻々と光が変わる夕暮れを捉えた画面には、印象派絵画の魅力のエッセンスが詰まっている。
マルモッタン・モネ美術館所蔵
『モネ展「印象、日の出」から「睡蓮」まで』
会場 東京都美術館(東京・上野)
会期 2015年9月19日(土)~12月13日(日)
料金 一般1,600円(税込)ほか
電話番号 03-5777-8600(ハローダイヤル)
URL http://www.ntv.co.jp/monet/
山内宏泰(やまうち ひろやす)
ライター。美術、写真、文芸その他について執筆。著書に『写真のフクシュウ 荒木経惟の言葉』(パイインターナショナル)、『上野に行って2時間で学びなおす西洋絵画史』(星海社新書)など。「写真を読む夜」「provoke project」など写真に関するイベントも定期的に開催。
Column
山内宏泰のこの1枚に会いたい!
美術、写真、文芸その他について執筆するライター、山内宏泰さんがナビゲート。いま見逃せない美術展をテーマに沿ってご紹介する、アートの“ななめ歩き”の提案です。
2015.10.03(土)
文=山内宏泰