マレー半島とボルネオ島北部にまたがる常夏の国、マレーシア。実はこの国、知る人ぞ知る美食の国なのです。そこでこの連載では、マレーシアの“おいしいごはん”のとりこになった人たちが集う「マレーシアごはんの会」より、おいしいマレーシア情報をお届け。多様な文化が融け合い、食べた人みんなを笑顔にする、とっておきのマレーシアごはんに出会えますよ。
涼しげ? それとも衝撃? マレーシアのカラフルごはん
「カラフルごはん」という言葉を聞いて、皆さんはどのような色合いをイメージするでしょう。世界にはたくさんの料理があり、カラフルに色づけされたお米を目にします。たとえば、黄色いご飯と言ったら、インドのサフランライスやスペインのパエリア。日本ではおめでたい料理として、赤く色づけされたお赤飯もありますね。では、「青いご飯」はどうでしょう……。青く色づけされた料理はなかなか見ることはないのでは? ところが、これまでご紹介してきたちまきやクエにも「青」というキーワードが登場したように、なんとマレーシアにはあるのです! 青いご飯が! 詳しい解説はともかく、まずはその「青いご飯」をご覧いただきましょう。
初めて見る人には「ええっ! 青っ!?」と衝撃を与えてしまう、マレーシアの青いご飯。青、というよりはほんのり水色がかった爽やかな色合いで涼しげ~、と偏愛主義の私は思ってしまいますが、きっと初めて目にする方には、摩訶不思議なご飯に見えることでしょう。
2015.09.04(金)
文=三浦菜穂子
撮影=三浦菜穂子、古川 音