ウォルトは未来の世界を予知していた?
「トゥモローランド」は、未来を描いた世界。開園当初からあるアトラクション「オートピア」には、その頃のアメリカにはまだなかったハイウェイがすでに存在している。
さらに、1959年から当時のお金で600万ドルを投じて、潜水艦(後の「ファインディング・ニモ・サブマリン・ヴォヤッジ」)、「ディズニーランド・モノレール」、そして「ファンタジーランド」にある「マッターホーン・ボブスレー」と、3つの最新鋭の乗り物を作っている。そして、今や宇宙を舞台としたアトラクションまでが登場と、「ディズニーランド・パーク」はまだまだ進化を続ける場所なのだ。
再び戻った「ファンタジーランド」で興味深い話を聞いた。「イッツ・ア・スモールワールド」は、1964年にニューヨークで開催された万国博覧会の際、主催者ロバート・モーゼスから「新しいアトラクション」をと依頼されたウォルトが制作したものだったのだ。
それから50年の時を経ても、「世界は一つ」の音楽も、アトラクション自体も、みんなから愛されている。最近公開された話題の映画『トゥモローランド』では、ここに未来への秘密の入り口があった。本当に時を越えているというのが不思議。
最後は、タウンスクエアに戻った。オペラハウスにあるミッキー・マウスと一緒のウォルト・ディズニーの絵の前で、彼がさらに未来都市を作ろうとしていたという話を聞く。
それは、テクノロジーパークとそれを囲んで住宅地がある理想の都市。そのために彼はフロリダに広大な土地を買ったが、1966年に病に倒れ、その12月にこの世を去ってしまったのだ。しかし、今やフロリダにはウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートができている。そして、世界中のディズニーランドで、未来を作っていく子供たちが夢に胸を膨らませている。
「カリフォルニア・ディズニーランド・リゾート」の60周年を祝う短期集中連載も、次が最終回。ラストは、ハリウッド映画やビーチの雰囲気など、カリフォルニアらしさにあふれた「ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャー・パーク」を訪れる。
【取材協力】
ディズニー・ディスティネーション・インターナショナル
http://www.disneyland.jp/
As to Disney photos, logos, properties (C) Disney
小野アムスデン道子 (おの アムスデン みちこ)
ロンリープラネット日本語版の立ち上げより編集に携わったことから、ローカルグルメや非日常の体験などこだわりのある旅の楽しみ方を発信するトラベル・ ジャーナリストへ。エアライン機内誌、新聞、ウェブサイトなどへの寄稿や旅番組のコメンテーター、講演などを通して、次なる旅先の提案をしている。
Twitter https://twitter.com/ono_travel
カリフォルニア ディズニーランド
60周年を迎えた夢と魔法の国
2015.07.28(火)
文・撮影=小野アムスデン道子
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