バオバブやキノコの形のホテルにも泊まれる!
実は、予約するときにかなり迷った。敷地内には、渡り廊下で繋がっている3棟の客室棟と、貸別荘のようなコテージスタイルの客室群がある。なかでも、おとぎ話にでも出てきそうな摩訶不思議なホテル、緑に覆われた円錐形の「モンタナ・マジカ・ロッジ」(通称ボルケーノ)に泊まるか、居住性がよくて見晴らしもいい「ノーソファガス・ロッジ」(通称バオバブ)に泊まるかで迷った。
最終的におとぎ話のほうに決めたのだけど、チェックインしてから、バオバブにも泊まってみたくなった。予想以上にきちんとしたホテルだったので(失礼、笑)、2泊目は部屋を替えてほしいとお願いしたら快く移動させてくれた。両方泊まってみたものの、次に泊まるとしたらどちらかと聞かれたら、やっぱり迷う(笑)。そのくらい、どちらも捨てがたい魅力がある。
右:メインレストランはバオバブの1階にある。ビュッフェがメインだが、若いイケメンシェフが腕を振るうアラカルトをオススメしたい。
「バオバブ」と呼ばれている「ノーソファガス・ロッジ」は、直訳すると「ミナミブナのロッジ」。周囲に生える木の名前が付けられている。建物の中央にはミナミブナそのものが! 料金は同じながら部屋は倍くらい広いしベランダもある。ときどき上から水が降ってくるのは同じ(笑)。こちらもボルケーノと同じく螺旋状に客室が連なるが、上にいくほど建物が大きくなっていく。1階にはメインレストランがあり、エレベータも付いている。
もうひとつは、もっとも新しく造られたキノコをイメージしたという客室棟、その名も「レイノ・フンギ・ロッジ」。直訳すると「キノコの王様ロッジ」といったところ。
渡り廊下やボードウォークからはよく見ないが、客室棟の下の土台が細くなっていて、キノコのような形をしている。この建物の先には屋内のゲームルームや、スパと屋内・屋外プールが続く。ホテルスタッフもとても気持ちよく動いてくれるので、到着するまでの不安が嘘のように楽しい滞在となった。
2015.07.03(金)
文・撮影=たかせ藍沙