“包み”か“箱詰め”か、差し上げる相手に合わせて

 おせんべいを買うとき、「人に差し上げたいので」というと、お店の包装紙で包んでくださいます。その“包み”にも昔ながらの手みやげ感があっていいのです。デパートの包み紙とはひと味ちがうルックスになります。かしこまった相手でなければ、あえてカジュアルに、紙で包んだだけの手みやげもいいかなと思います。

ひもをかけた“包み”、かわいいです。おいしそうな“気”も漂ってきます。

 甘じょっぱい味がクセになりそうな「三角おせん」(235円)、揚げ餅(380円)、海老揚げ餅(380円)など、バリエーションも豊富です。

 揚げ餅はサクッとしていて、油っぽくなくて、おせんべいの命の米の甘みがしっかり感じられます。一袋の分量が、一度で食べきるのにちょうどよい量。見た目もよろしいです。

 仕事先や、目上のかたへの差し上げるときは、袋詰めのおせんべいをいくつか組み合わせて、お店で箱に入れてもらってください。上等な手みやげになりますよ。

丸角せんべい
所在地 東京都豊島区駒込3-3-17
電話番号 03-3917-5695

肱岡香子(ひじおか きょうこ
フードスタイリスト。雑誌、書籍、テレビ番組などで活躍。『東京手みやげ美人』(講談社)では、大好きなお菓子をシチュエーションや相手に応じて“手みやげリスト”として紹介。

Column

肱岡香子のSweetsな手みやげ

フードスタイリストでお菓子大好きな著者の、豊富な“手みやげ”経験を元に、季節に応じた見目麗しいお菓子の数々をご紹介します。

2015.07.09(木)