ニューヨークで乗り継ぎいざ南米ペルーへ
ニューヨークからは、南米ペルーのリマ行きのラン航空に乗り継ぐ。ラン航空のシートはビジネスクラスにダウングレード。ラン航空にはファーストクラスの設定がなく、プレミアムビジネスとプレミアムエコノミーだけだからだ。ロングフライトでも必ずファーストクラスがあるとは限らない。今回の世界一周でも、ファーストクラスのフライトは半数のみ。とはいえ、ファーストクラス並みのビジネスクラスが用意されていることもあるので、快適な旅ができることは間違いない。
ニューヨークに着いたのは朝の10時頃。そして次のフライトは22時45分。トランジットは約8時間もある。JALと同じワンワールドに加盟しているアメリカン航空のラウンジでシャワーを浴び、休むことにした。前夜、オーロラの写真を撮っていて少し寝不足だったから。ところが、ラウンジはそこそこ大きいものの、仮眠室がなかった。
受付で「どこか静かに休めるところないかしら?」と訪ねると、ベッドではないけれどゆっくり休める場所があると、オットマン付きのリクライニングチェアがあるスペースを教えてくれた。ファーストクラスの寝心地とはいかないけれど、足を伸ばして休むことができた。
ラン航空の搭乗待合室に行くと、英語がまったく聞こえてこない。そこはもう、スペイン語圏の南米! 一気に気持ちが南米モードに。
ラテンアメリカ最大規模のラン航空は、数々の賞も受賞している航空会社。ビジネスクラスとはいえ、シートはフルフラットになるし食事もおいしい。これから始まる南米の冒険がますます楽しみになったのだった。
Column
たかせ藍沙のファーストクラスで世界一周
ファーストクラスで世界一周だなんて手の届かぬ高嶺の花かと思いきや、実はちょっとの工夫でリーズナブルに実現することができるんです。アマゾン川、マチュピチュ、ウユニ塩湖、ナミブ砂漠、南アフリカ、オーストラリア、香港、インドネシア……。トラベルライターのたかせ藍沙さんが体験したとっておきの旅を、ここに公開!
2015.06.05(金)
文・撮影=たかせ藍沙