ひとつひとつ経験して、自分の幅を増やしていきたい

――撮影は長野に1週間以上滞在して行われたそうですが、現場の雰囲気はいかがでしたか。

 主演の三浦貴大さんら、仲間役の4人とはクランクインの日から仲良く喋らせてもらいました。いい意味で演技をしている感じではなく、ワイワイ楽しんでいる空気感だったと思います。三浦さんを相手に素直な気持ちを伝えるシーンがあるのですが、三浦さんがいい空気を作ってくださって、それに引っ張っていただきました。特にこの三浦さんとのシーンは観てほしいと思います。ちなみに、三浦さんとは10歳離れているんですが、「俺は精神年齢が小3で止まっているから(笑)」と自称されていて、歳の差を感じさせない楽しい方です。

――現在、バラエティ番組「バイキング」の木曜日にもレギュラー出演されていますよね。

 最初は収録中、緊張しすぎて汗だくになっていましたが、今では少し慣れてきて、いろんなことに反応できるようになったと思います。今後は自分のコーナーを持てるように、もっと頑張っていきたいです!

――今後の目標のようなものがあれば教えてください。

 ごく普通の役でも多くの方に印象を残せるような俳優になりたいです。今はおネエの役だったり、殺人犯や精神が病んでいる役など、インパクトのある役柄に憧れますね。いろんなことをひとつひとつ経験して、自分の幅を増やしていきたいと思います。また、具体的な目標としては「主演作」というものがありますし、『キサラギ』のような刺激的な密室劇にも出てみたい。そして、今「MEN'S NON-NO」で専属モデルのお仕事もさせてもらっているのですが、いつか表紙になれるようにも頑張っていきたいです。

山本涼介
1995年5月15日生まれ。奈良県出身。11年、ドラマ「花ざかりの君たちへ~イケメン☆パラダイス~2011」で俳優デビュー。14年には映画『好きっていいなよ。』『神さまの言うとおり』に出演。情報バラエティ「バイキング」の木曜レギュラーのほか、「MEN'S NON-NO」の専属モデルとしても活躍中。

『サムライフ』
理想の学校作りのために退職したナガオカ(三浦貴大)は、資金を集めるためにショットバー経営を始める。バーを訪れた教え子のダイスケ(山本涼介)らに、自分の教師人生を本にするようにと勧められた彼は、学校設立の夢の実現に向け、一歩一歩近づいていく……。
(C)2015「サムライフ」製作委員会
2015年2月7日から長野県先行上映中。2月28日(土)ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館ほか全国順次公開
http://www.bitters.co.jp/samulife/

くれい響 (くれい ひびき)
1971年東京都出身。映画評論家。幼少時代から映画館に通い、大学在学中にクイズ番組「カルトQ」(B級映画の回)で優勝。その後、バラエティ番組制作を経て、「映画秘宝」(洋泉社)編集部員からフリーに。映画誌・情報誌のほか、劇場プログラムなどにも寄稿。

Column

厳選「いい男」大図鑑

 映画や舞台、ドラマ、CMなどで活躍する「いい男」たちに、映画評論家のくれい響さんが直撃インタビュー。デビューのきっかけから、最新作についてのエピソードまで、ぐっと迫ります。

2015.02.20(金)
文=くれい響
写真=鈴木七絵