シンプルだから難しいベーシックあんパン

左から、「こしあんパン」「つぶあんパン」各140円。

 ツヤツヤでこんがりした焼き色の表面に、白ゴマが付いているのが「こしあんパン」。ケシの実を飾ったのが「つぶあんパン」。それぞれのあんこが、ほんのり甘い菓子パン生地と一緒に口の中で一体となり、すうっと消えていく。これぞ、皆が大好きな日本のおやつパンでしょう。懐かしい味わいで、いくつでも食べられそう。

「あんマフィン」「こしあんマフィン」は、イングリッシュ・マフィンのように白っぽい焼き上がり。北海道の契約農家で栽培された小麦粉「春よ恋」とイーストと塩に、練乳を加えた生地で、「これくらい白い焼き具合で、粉の香りが出る」と松尾さんは言います。おまんじゅうのようにしっとりした食感が特徴。

左から、「こしあんマフィン」「つぶあんマフィン」各160円。

 同じ生地で、製餡屋さんこだわりのイチゴ餡を包んだのが「いちごとクリームチーズ」。スペイン産のイチゴのピュレを練り込んだ餡のさわやかな酸味と香りが印象的。一緒に入れたクリームチーズがおいしさを際立たせます。

 フルーツを使った新作のリンゴ餡を包んだのが「りんごあんパン」。白餡とリンゴのピュレを混ぜた中にリンゴの果肉もたっぷり入れてあります。生地は菓子パンの生地。リンゴと相性のよいシナモンが効いていて、ケーキのようなリッチな味わいです。

左から、「いちごとクリームチーズ」190円、「りんごあんパン」160円。

2015.01.18(日)
文・撮影=そおだよおこ