佐世保名物「レモンステーキ」、ゴージャス版で登場!
数年前に佐世保で取材をし、それ以来、東京ではお目にかかったことがなかったのが「レモンステーキ」。薄切り肉とタレが鉄板でジュージュー焼かれながら登場し、レモンとバターをたっぷりかけていただく(スタイルはお店ごとに違うけど)メニューだ。まさか、西麻布で再会できるとは! とうれしくなって注文。
しかし、東京のレモンステーキはちょっと違った。肉が豪華。厚いし、色が見えなくてもわかる、きめ細かなサシ。ちなみに佐世保ではほとんどがかな~り薄くスライスした薄切り肉だった。ソースも佐世保のものに比べて甘さが抑えられていて、なんだかとっても上品かつ豪華。立派なご馳走なのだ。もちろんご飯に合わないわけがなく、ここでも切なげに私のご飯を見つめる同行者たちにご飯を分け与えてあげました(ちなみに2杯目)。
こんな具合に、素晴らしいお魚、お肉、野菜を使った料理が、確かにたくさん。食べたいものがありすぎて、注文するのに悩んでしまうのが玉にキズだが、それはまた行けばいい。水炊きも食べてみたいし、トロカツもあったし、うにやいくらがのった「ぜいたく丼」などなど、次回なにを食べようかと想像するだけで、帰ってからも楽しい時間を過ごすことができる。
ちなみに、同行者たちの〆は「タナカメシ」というメニュー。白いご飯に高菜と明太子がのったご飯で、博多くんは大よろこび。やはり、冷蔵庫には高菜と明太子が常備されていたそうで、懐かしがっていた。私はご飯を2杯食べたのでギブアップ! お持ち帰りの「まかないカリー」を買って明日の朝いただきまーす。
引け目を感じず白いご飯を序盤から注文でき、しかもそのご飯がとてもおいしく、豊富なメニューからおかず(?)を選べるお店。ちょいちょい行くには高級なのだが、なんとも夢のような場所ができたものである。
博多 田中田 西麻布支店
所在地 東京都港区西麻布3-2-34 西麻布ヒルズB1
電話番号 03-6447-0490
[2014年11月訪問]
北條芽以(ほうじょう めい)
神奈川県鎌倉市生まれ。情報誌編集者を経てフリーライター、料理本の編纂を行う。好きなのは炭水化物(特にごはん)とお肉の組み合わせ。お酒はあまり飲めない。「左手にごはん茶碗を!」
Column
北條芽以のLOVEレストラン
美味なるLOVEなひと皿を求めてレストランに通う日々。
著者が偏愛する、この季節、このお店のLOVEはいったい何? あなたの次のレストラン選びに参考になること間違いなし!
2014.12.12(金)
文・撮影=北條芽以