ワインに合うキッシュや子供が喜ぶパイも
定番のキッシュをご紹介しましょう。
ベーコン、タマネギ、ホウレンソウを使った「キッシュロレーヌ」や素材をシンプルに味わえる「キッシュプレーン」の他、4種類のチーズの「クワトロフロマッジョ」があります。
ゴルゴンゾーラ、マリボチーズ、グラナ・パターノ、クリームチーズの4種類のチーズが合わさって、奥行きのある風味。ワインとの相性が抜群です。「ブルーチーズのゴルゴンゾーラは、上にトッピングしてあるので、苦手な方は、除いていただけます」と南さんはにっこり。
「冷製キッシュカプレーゼ」は、ゼリー状に固めたトマトの中に白いモッツァレラがのぞいています。冷やして、つるんぷるんとした軽やかな食感を楽しむ一品。
「スモークサーモンと玉ネギムースの冷製キッシュ」も、オードブルにぴったりの冷たいキッシュ。タマネギの甘味とスモークサーモンの風味が合わさって、ワインが進みます。
「キッシュボロネーゼ」は、ミートソースが大好きな子供達が食べられるようにと、コショウを使っていません。「ミートパイをイメージして創りました。ミートソースに野菜をたっぷり入れています」。
「煮穴子とごぼうのキッシュ」や「牛すじ肉と人参のキッシュ」も定番。野菜の持ち味を生かして、肉や魚介と組み合わせたお料理のようなキッシュは、一度食べたらやみつきになるおいしさです。
旬の野菜を使ったキッシュは、その時々、何があるか、お楽しみ。「有機野菜たっぷりキッシュ」の他、期間限定で「大和丸茄子のメランザーネキッシュ」や、冬には「冬野菜 in デミグラスソースのキッシュ」、夏には「鱧とグレープフルーツの冷製キッシュ」も登場します。
生地に使っているのは、全粒粉やライ麦粉に発酵バター。それらを使って、パイ生地やタルト生地を焼いて、キッシュに仕立てているので、香ばしさや食感、風味が違います。後口のキレがよく、大きなポーションですが、2、3個は、ペロリと食べられます。
キッシュを選んでのランチセットもあります(不定期で、セットがない日もあるので、確認を)。
季節の果物をたっぷり使ったデザートのパイやタルトも、人気です。桃、イチジク、ブドウ、洋梨など、果物そのものを食べるようなお菓子。みずみずしいフルーツが口の中で弾けます。
「林檎のキッシュ」はホールで持ち帰るファンも多い。
イートインでは、奈良にちなんだ鹿の形をしたクッキーを飾り、「かわいい」と大好評。
「お客様に喜んでもらえると、とってもうれしい」とおふたり。
観光地から離れていますが、ちょっと足を延ばしてでも訪れたいキッシュ専門店。奈良散策のおやつは、キッシュと大和紅茶かワインにしましょう。
『キッシュ専門店 レ・カーセ』
所在地 奈良市春日野町158
電話番号 0742-26-8707
URL http://quicheteria-lecase.com/
Column
そおだよおこの関西おいしい、おやつ紀行
生まれも育ちも神戸の生粋の神戸っ子で、長年の関西での取材経験からおいしいお店を知り尽くしている、ライターのそおだよおこさんが、関西の「今、食べてほしい!」というおやつを紹介します。
2014.10.26(日)
文・撮影=そおだよおこ