バーボンの町ルイビルで「醤油マン」を発見
アメリカのバーボンの95%はケンタッキー州で造られるという。ウィスキーがバーボンと呼ばれるためには「アメリカ合衆国で造られていること」「原料の51%以上がコーンであること」「樽での熟成は2年以上」など、1964年にアメリカの連邦議会で決められた細かい定義がある。
ここケンタッキーで、禁酒法時代を乗り越えて7代200年以上にわたってバーボンを作るのが「ジム・ビーム」。創業者ジェイコブ・ビームが造り出したその製法レシピは門外不出なのだそう。最後に試飲もできるジム・ビーム蒸留所ツアーは、大人10ドル。お酒が飲めない21歳以下は無料。
Jim Beam(ジム・ビーム)
所在地 149 Happy Hollow Rd, Sheperdsville, KY 40165
電話番号 +1-502-543-2221
URL http://www.americanstillhouse.com/
バーボンの町ルイビルには、バーボン樽の香りの生きたバーベキューソースを追求して、果ては醤油まで作ってしまった男も。「バーボン・バレル・フーズ」のオーナー、マット・ジェイミー氏はルイビル出身。ケンタッキー州で栽培された非遺伝子組み換え大豆にこだわってアメリカ国内で醤油を造る唯一のSoy Sauce manと名乗る。ちょっと塩味が勝った醤油はアメリカンテイストかも。
Bourbon Barrel Foods(バーボン・バレル・フーズ)
所在地 1201 Story Ave #175, Louisville, KY 40206
電話番号 +1-502-333-6103
URL http://bourbonbarrelfoods.com/
夜は、すべて契約農家・酪農家からの食材を使うローカル・ファーマーズテーブルなレストラン「ハーベスト」へ。ここでは、少しずつ3種類のウィスキーを試せるサンプラーというメニューがあって、バーボンのふくよかな甘みと香ばしさが肉と合うことを発見。
Harvest(ハーベスト)
所在地 624 East Market St, Louisville, KY 40202
電話番号 +1-502-384-9090
URL http://www.harvestlouisville.com/
ワインやビールだけではなく、バーボンも肉料理に合わせてゆっくり飲むのがおいしいというのは新鮮な発見。さらにケンタッキー州のウィスキーを求め、サラブレッドの故郷であるレキシントンへ向かう。
【取材協力】
ケンタッキー州観光局
URL http://mrcusa.jp/states/kentucky/
ミシシッピ・リバー・カントリーUSA 日本事務所
URL http://mrcusa.jp/
小野アムスデン道子 (おの アムスデン みちこ)
ロンリープラネット日本語版の立ち上げより編集に携わったことから、ローカルグルメや非日常の体験などこだわりのある旅の楽しみ方を発信するトラベル・ ジャーナリストへ。エアライン機内誌、新聞、ウェブサイトなどへの寄稿や旅番組のコメンテーター、講演などを通して、次なる旅先の提案をしている。
Twitter https://twitter.com/ono_travel
2014.10.22(水)
文・撮影=小野アムスデン道子