漢方茶は、ポットでたっぷりと

 よもぎやなつめ、きんかんを玄米茶にブレンドした「温養(おんよう)茶」は、冷えが気になる人に。うこん、熊笹、くちなし、ビワの葉を烏龍茶にブレンドした「涼肝(りょうかん)茶」は、イライラしたり、のぼせ気味の人に。むくみやすい人には、はと麦やはぶ茶、くろもじ、すぎな入りの「水巡り茶」を。他にも、台湾で肥満を防ぐ薬草として知られるグァバ葉を入れた「快痩(かいそう)茶」、よもぎやなつめ、黒豆茶入りでノンカフェインの「婦豊(ふほう)茶」、目にいいとされるメグスリノキやくこの実を入れた「明目(めいもく)茶」など、10種類のオリジナルの漢方茶があります。

左:厨房には漢方がずらりと並びます。
右:チェックリストで自分の体を知ってからお茶を選ぶこともできます。

「日本の民間薬として知られる素材と漢方の素材を使って、お茶を飲みやすくブレンドしています。10種類から選ぶだけでなく、簡単な質問項目をチェックして、体質や体調に合う漢方茶をブレンドすることもできますよ」と﨑山さん。お家でも手軽に飲めるようにと、持ち帰り用も販売されています。

 漢方茶は、ポットでたっぷりと出されます。独特の香りが漂い、ハーブティーとも違うここならではの癒し効果もあるよう。

「具だくさん薬膳お味噌汁とおにぎりのランチセット」650円。からだに優しいランチメニューは数量限定。

 食べたいスイーツとオリジナルの漢方茶のセットを選んで、気軽にカフェタイムを過ごすのもよし。オーダーメイドで漢方茶をブレンドしてもらい、じっくりスイーツと味わうのもよし。さらに、隣接する漢方薬局で、中医学に基づいた漢方相談を受ける方もいるそうです。

 一見、地味な薬膳スイーツですが、漢方茶と合わせて楽しむと、とても癒されて元気になれる気がします。

『花凛堂(かりんどう)』
所在地 大阪市西区北堀江1-13-21 山本ビル1階 
電話番号 06-6534-1190
URL http://karin-dou.com/

宗田洋子(そおだ よおこ)
ライター。神戸生まれの神戸育ち。神戸を離れたことがない神戸っ子。ライター歴30年以上で、関西の雑誌の取材だけでなく全国誌でも関西取材を手がけ、老舗から新店まで回ったお店は数知れず。移り変わる街を見続けてきた。食いしん坊で飲んべえ。

Column

そおだよおこの関西おいしい、おやつ紀行

生まれも育ちも神戸の生粋の神戸っ子で、長年の関西での取材経験からおいしいお店を知り尽くしている、ライターのそおだよおこさんが、関西の「今、食べてほしい!」というおやつを紹介します。

2014.09.14(日)
文・撮影=そおだよおこ