これで幸せになれる!
そう思ったのもつかの間…… 

 ハネムーンはモルディブに行きました。しかし、新婚旅行から帰ると二人の会社の状況が激変。リーマン・ショックの影響で夫婦同時期に失業をしてしまったのです。私に関しては、午後急に呼び出され、8年間働いていた職場をその場でリストラされました。さらに社宅として借り上げていた新居も追われ泣きっ面に蜂。家賃の安い賃貸に引っ越しをし、入ったばかりの保険も解約をし、なんとか生活をつなぎとめました。

 そんななか幸い、夫は次の職場が決まりました。私は、退職後の時間を活かしてFP の最上級資格に合格することができました。1年の準備期間を経て、処女作『二人で時代を生き抜くお金管理術』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)を出版し、自分の名前で仕事をいただけるようになりました。これが私がFPになった過程です。もともとお金の管理ができた訳ではなく、むしろお金にコンプレックスがあったからこそ勉強をしてFPになったのです。 

長い人生。
何があっても困らないために 

「人生は何があるか分からない」――「失業」という災いが転じてFPとして独立したわけですが、お金の知識は私達の生活を支えてくれただけではなく、私にとっての一生モノのライフワークとなりつつあります。

 女性の人生は長いです。これから先、どんな出来事に遭遇しても、一生お金に困らないようなお金の知識やライフプラン、キャリアプランを立てていくことは大切です。この連載のなかでは、女性ならではのお金や仕事の悩みに答えていきたいと思います。

Column

花輪陽子の「大人のマネー塾」

大人の女性なら知っておきたいマネーの知識を、普通のOLからファイナンシャル・プランナー(FP)になった、花輪さんが教えます!

2011.09.11(日)
text:Yoko Hanawa