「高額なエステも毎月1万円だったら支払えるかな」

「友達の結婚式にドレスが欲しい。リボにすれば毎月5000円から」

……こんな甘い誘惑からついうっかりクレジットカードのリボ払いに手を出してしまう人はとても多いのです。

 かくいう私も、学生時代にエステローンを組んでしまったり、“ダメダメOL”時代には欲しい洋服や靴をどんどんリボ払いにしてしまったものでした。支払いを後払いにして、先にサービスや物を手に入れられるクレジットカードは“魔法の杖”だと勘違いしていたのです。しかし、その魔法がとけた瞬間に“借金”だけが残り、とても虚しい思いをしました。10年物のバッグならまだしも、サービスを受けた瞬間に消えてしまう食事やエステにばかりお金を使っていたからです。

何気なく利用したリボ払いで金銭感覚が麻痺していく恐怖

 こうしたリボ払いのローンが怖い理由は3つあります。1つ目はお金の流れがおかしくなるということ。ついついローンを組んでしまう人は、「お給料→ローンの支払い→その月の支払い→足りないとローン」と自転車操業になりがちです。お給料が振り込まれると真っ先に過去の支払いであるローン返済にお金が消えます。その月に使えるお金はその分少なくなり、日々の食費を節約してもなかなか貯金はできません。そして、冠婚葬祭や旅行などの臨時的な支出があるとまたローンを組んでしまうことになります。 

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2011.09.30(金)
text:Yoko Hanawa
photograph:Hanae Miura