瀬戸内国際芸術祭の開催もいよいよ11月9日(日)まで。島々をめぐるアート旅の余韻を胸に、香川ならではの名建築や美術館が点在する本土へ、もう一歩足を伸ばしてみよう。

 海を望む美術館から世界的建築家の建造物、瀬戸内の食材を堪能できるオーベルジュなど、絶景やアート、グルメに出会う贅沢なひとときを過ごせるはず。


香川ゆかりのアーティストの作品に触れる

◆丸亀市立猪熊弦一郎現代美術館(MIMOCA)

 JR丸亀駅前に位置する、美術と建築が響き合うこちら。デザインは、美術館設計の名手として知られる建築家・谷口吉生氏によるもの。「アートは日常の中にあるべき」という猪熊氏の思いを受けて、駅から徒歩1分の場所に建っており、アクセスのよさがうれしい。

 常設展示では、猪熊氏の自由でのびやかな絵画をはじめとした作品を堪能できる。気楽に訪れられるようにとパブリックスペースが設けられていて、屋上庭園やカフェ、ショップを併設する。

丸亀市立猪熊弦一郎現代美術館(MIMOCA)

所在地 香川県丸亀市浜町80-1
電話番号 0877-24-7755
営業時間 10:00~18:00(入館は17:30まで)
定休日 月曜(祝日の場合は翌日)、年末12月25日から31日、臨時休館日
観覧料 常設展 一般300円、企画展 一般1,500円~1,200円

◆香川県立東山魁夷せとうち美術館

 今年20周年を迎えた、瀬戸内海を望む丘の上に建つ美術館。日本画の巨匠・東山魁夷氏の版画作品を中心に、約350点の作品を収蔵する。

 静謐な風景画と実際の海の風景が呼応する設計を手掛けたのは、MIMOCAと同じく谷口吉生氏。喧噪を離れ、心落ち着くひとときが待つ。

香川県立東山魁夷せとうち美術館

所在地 香川県坂出市沙弥島字南通224-13
電話番号 0877-44-1333
営業時間 9:00~17:00(入館は16:30まで)
定休日 月曜(祝日の場合は翌日)年末年始、臨時休館日
観覧料 春・秋の特別展 一般800円、テーマ作品展 一般400円

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