世界に誇る名建築や歴史に思いを馳せて

◆香川県庁舎 東館

 打ち放しコンクリートと大きなピロティが織りなす、日本のモダニズム建築の傑作。建築界のノーベル賞と言われるプリツカー賞を、日本人で初めて受賞した建築家・丹下健三氏が手掛け、竣工から半世紀以上を経てもなお凛とした存在感を放つ。

 国の重要文化財に指定されたこちらは、さまざまな芸術家が共同して作り上げていることも特徴のひとつ。開放的なロビーには猪熊弦一郎氏の壁画『和敬清寂』や桜製作所の家具が配され、庁舎内には剣持勇氏の家具が配備されている。

香川県庁舎 東館

所在地 香川県高松市番町4-1-10
電話番号 087-831-1111(代表)
営業時間 8:30~17:15
定休日 土・日曜、祝日、年末年始
入場料 無料

◆瀬戸内海歴史民俗資料館

 瀬戸内国際芸術祭2025の作品としてその名を連ね、旅の締めくくりにぴったり。全国的にも珍しい、瀬戸内地方11府県全域を対象とした広域資料館へ足を運ぼう。

 館内では、海の暮らしや民俗文化を紹介し、漁撈・農業用具や木造船、船大工用具などを展示。そのうち5966点が国重要有形民俗文化財に指定されている。

瀬戸内海歴史民俗資料館

所在地 香川県高松市亀水町1412-2(五色台山上)
電話番号 087-881-4707
営業時間 9:00~17:00(入館は16:30まで)
定休日 月曜(祝日の場合は翌日)、年末年始
観覧料 無料

 記事で紹介したスポットをめぐる、香川県主催の日帰りバスツアーも開催中。ツアーでは普段は非公開の空間にも足を踏み入れられ、特別感たっぷり。

 芸術祭の余韻を抱いて、もう一歩。心に残る香川のアート旅に出かけよう。