メインディッシュはマスの燻製か牛肉麺をチョイス
台北から小旅行できる名勝地「陽明山」の名を冠した一皿は、火山や温泉をイメージし、黒糖とリンゴの木で燻製したマスが主役。ふたを取ると、まるで霧のように煙と香りが広がります。
また、別のお皿でたっぷりと12種類もの野菜が添えられ、チーズとレモン、卵を使ったソースでいただきます。マリネしたエリンギや栗など、秋の気配。
もうひとつのメインのセレクトは「牛肉麺」。でも普通の牛肉麺には見えません。焼き加減も聞かれ、もはやステーキです(写真はミディアム)。
実は、写真右のカップにトマトベースの濃厚なスープにニョッキが入っていて、これが麺的な存在。ステーキは別々に食べても、このスープにくぐらせても。ただ、くぐらせていくとスープに味わいが広がっていくので、最後に旨みが増したスープを味わうのがおすすめ。
「私にとって、台北を象徴する料理をひとつ選ぶとしたら“牛肉麺”を選びます。家庭の味であると同時に、素朴だけれどたくさんの工程があって教わることがたくさんあるからです。私なりに再構築した牛肉麺で、家族のあたたかさと、台北という街の懐の深さを感じてください」
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- 文=CREA編集部
写真=橋本 篤 - category
