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■温泉で目覚める朝のひととき

 朝湯は、ぬるめの湯でまどろみながら、熱い温泉を注ぎ足して、だんだんと細胞を目覚めさせていきます。鳥の声が響く緑の森が気持ちいい。朝食は部屋まで運んでくれます。リビングテーブルで、ゆっくりめの時間にのんびり朝ごはんをいただきます。

 牡丹湾Villaが大切にしているのは、さりげない理想のやすらぎ。敷地内のカフェやライブラリーラウンジは24時間あいているし、5食付きというのは、もちろん全部食べなくてもいいのですが、いつでもその時にゲストが欲しいものを与えてくれるというストレスフリーの滞在でした。

 他に有料のガイドツアーやスパトリートメントもあるので、3泊くらい滞在するリピーターが多いそうです。心のラグジュアリーに出会える温泉の桃源郷でした。

屏東県・旭海温泉「牡丹湾Villa」

https://www.mudanwanvilla.com.tw/jp/
※台湾高鉄(新幹線)左營駅と牡丹湾Villa間の送迎あり(要予約:片道500台湾ドル/1名)

石井宏子(いしい・ひろこ)

温泉ビューティ研究家・旅行作家。一年の半分は国内外の温泉を旅して取材執筆する。台湾の温泉の独特なゆったり感が気に入り、台湾各地の温泉に滞在。温泉・自然・食で美しくなるビューティツーリズムを研究。杏林大学 兼任講師(温泉療養学)、国際中医師、日本温泉気候物理医学会・日本温泉科学会会員。著書に「感動の温泉宿100」(文藝春秋新書)、「全国ごほうびひとり旅温泉手帖」(世界文化社)、「新・温泉ビューティ」(グリーンキャット)など
●オフィシャルサイト https://www.onsenbeauty.com/

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2025.06.07(土)
文・写真=石井宏子