10時間超えのサハラツアーも、ハプニング目白押し
次なるはモロッコの旅のハイライト、サハラ砂漠だ。マラケシュからアトラス山脈を越えていく方法。フェズから南下する方法。いずれも長時間の車移動を覚悟しなくてはいけない。でも存外、道もよくって、決死の覚悟は必要ない。九十九折あり、モロッコ的グランドキャニオンありと、眺望には事欠かないし、少々オシリの痛くなるのを覚悟すればという感じだ。
道中面白かったのは、スピード違反の取り締まり、“ネズミ取り”がやたら多いこと。仕組みは日本同様、計測地点でスピードオーバーしていると、その先で御用となる。違反切符を切られたり、罰金課金、免許召し上げ、ポイント没収などのシステムも同じだ。
で、我らのドライバーも見事捕まりました! 25キロオーバーにして免許取り上げ、罰金約8,000円。もっとも後日罰金を払いに警察に出頭すれば、免許は返してくれるようだったが。ツライよね。
右:修理工場といっても、多くは自転車のタイヤ修理のように見受けられたが……。
いよいよ砂漠に向かうべく、4WDに乗り換えイザ。これまた意外に快適にクルーズしていたのだが、人生落とし穴はあるもの。ゆるっとガタついたと思ったら、パンクです。舗装道路とはいえ道幅が狭いので、対面通行の際に路肩の何かが刺さったらしい。とはいえ、ドライバーも慣れたもの。てきぱきタイヤ交換をして、最寄りの街の修理工場へ。パンク修理は約1,000円なりでありました。
右:10ナン時間のドライブの末、たどり着いた憧れのサハラは、やはり美しい。
旅にアクシデントはつきもので、とくにモロッコではさまざまあって、イヤなかなか。ツーリストの胆力が試される、国なのでした。
大沢さつき(おおさわ さつき)
大好きなホテル:LAPA PALACE@リスボン
大好きなレストラン:TORRE DEL SARACINO@ソレント
感動した旅:フィリピンのパラワン島ボートダイビング、ボツワナのサファリクルーズ、ムーティ指揮カラヤン没後10周年追悼ヴェルディ「レクイエム」@ウィーン楽友協会
今行きたい場所:マチュピチュ
Column
トラベルライターの旅のデジカメ虫干しノート
大都会から秘境まで、世界中を旅してきた女性トラベルライターたちが、デジカメのメモリーの奥に眠らせたまま未公開だった小ネタをお蔵出し。地球は驚きと笑いに満ちている!
2014.05.27(火)
文・撮影=大沢さつき