「娘が私と一緒に作品を見るのは、少し照れ臭いところはあるんでしょうね」
――ドラマに関して言えば、チョン・ドヨンさんは2023年に、ラブコメディである『イルタ・スキャンダル～恋は特訓コースで～』に出演されました。その中で、娘の通う塾の数学教師を演じるチョン・ギョンホさんと恋におちるシングルマザーを演じられていますね。
実際にもチョン・ドヨンさんは、娘さんがいらっしゃって、お母さんのラブシーンを見るのは、ちょっと気恥ずかしい……と言われたというエピソードもあったそうですが、俳優である自分と家にいるときの自分と、どのように切替えていらっしゃいますか？
家にいるときの自分と、仕事をしているときの自分の心構えというのは、もちろん違うんですが、それはどんな仕事であっても同じだと思います。娘に対しては、「お母さんは俳優をしてるんだよ」ということは、特に認識させてるということはないんですが、やっぱり娘が私と一緒に作品を見るというのは、少し照れ臭いところはあるんでしょうね。私にもそんな照れくささはあります。
『イルタ・スキャンダル』に関して言うと、癒しになるような部分もあって、ヒーリングドラマでもあって、とても幸せな気分になれる作品だと思います。これはまさに、私が出演したいと思っていた、メロドラマでありラブストーリーです。
しかも、20代の俳優ではなく、50代の俳優が、王道のラブストーリーに出演するということは、すごく珍しいことです。このようなストーリーに出演したことを、喜んでくれる方もたくさんいらっしゃいました。
この作品が多くの方に見られたということもありますし、私はこれからも年齢を意識せずにロマンティック・コメディに出続けたいと思っています。明るく癒しになるような作品に出て、皆さんにたくさん笑ってもらって楽しんでもらいたいと思います。
2025.02.27(木)
文＝西森路代
