この記事の連載
横浜中華街の肉まん 定番篇
横浜中華街の肉まん 隠れ名店篇
◆萬珍樓売店 中華街大通店の「肉饅(塩味)」
![萬珍樓売店 中華街大通店の「肉饅(塩味)」480円。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/d/7/1280wm/img_d79fc4f7ceb73e22ec29695abab2f3e32736853.jpg)
創業から130年をこす広東料理の老舗・萬珍樓。山海の素材を駆使する広東料理の名店だけに、上質な素材選びと、素材の味わいを殺さず活かす、濃すぎない味わいが特徴です。
手軽に食べられる肉まんにも萬珍樓のスピリッツはしっかり宿っていて、肉餡の具材はしっとりやわらかな肉質の和豚もちぶたに、野菜は玉ねぎだけとシンプル。玉ねぎは当日に使う分だけを刻んでいるため、みずみずしくジューシーな仕上がりに。味付けも塩ベースと飾り気がなく、だからこそ肉の質のよさをひしひしと感じます。
パンのように厚みのある生地ですが、ふわっふわの軽やかな蒸し上がりで重たさは皆無。じっくり時間をかけて発酵させるため、しっとりとパサつかない生地に仕上がっています。けっこう大きいから、お腹いっぱいになっちゃうかな?と思いきや、ペロッと食べきれる軽やかさ。
ちょっと変わりダネの肉まんが食べたくなったら、2番人気の「えび饅」を。きれいなヒダの中華まんの表面に押された海老の焼き印もかわいく、「肉饅(塩味)」より小ぶりなサイズ感。もち豚ひき肉にプリプリの海老、海と山の食材がおりなす旨みを堪能していただきたい。
![セイロで蒸しているので香りも抜群。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/9/4/1280wm/img_94fc8e966983bb21b03bf7f2bfcfa2b93053558.jpg)
萬珍樓では8種類の中華まんのほか、ときには季節限定の商品も登場します。すぐ食べられる蒸し立ては、「肉饅」、「えび饅」、「餡饅」、「黒胡麻饅」。食べ歩きできる中華まんは売り切れてしまうこともあるので、明るい時間に訪れて。
萬珍樓売店 中華街大通店(マンチンロウバイテン チュウカガイオオドオリテン)
![「萬珍樓売店 中華街大通店」外観。売店の店頭で、肉まんは店内に入らずに購入できる。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/2/4/1280wm/img_2490f80cf1408597d3b052c7f196fb224196858.jpg)
所在地 神奈川県横浜市中区山下町153
電話番号 045-681-0017
営業時間 11:00~21:30
定休日 月曜(祝日の場合は営業)
アクセス みなとみらい線元町・中華街駅より徒歩5分
https://www.manchinro.com
![](https://crea.ismcdn.jp/common/images/blank.gif)
2025.02.08(土)
文=嶺月香里
写真=鈴木七絵