魅力いっぱいの「奥台湾」セレクト品にも注目

 上記2ブランドの新プロダクトのほか、「奥台湾」を感じられるセレクトアイテムも企画展限定で販売されます。

 屏東の山奥にある秘境・霧台(ウータイ)を拠点とする「花草釀cemel」からはアロマオイルがラインナップ。秘境のアロマブランドならではの大自然の香りを感じることができます。また、特殊なかぎ編み技術を用いた「佳興部落SIKAU」の布バッグは、手間のかかる複雑な工程ゆえ伝承されずに失われつつあり、現在では限られた職人が受注生産で作るのみとなっている貴重なアイテム。編み目ごとに結び目を作る製法により、破れても穴が広がらない丈夫さが特徴的です。

 色とりどりの配色が目を惹くパイワン族の工芸織布「許春美工作室」の織布も「奥台湾」らしい品。保存者に認定されている許春美さんは、失われていた織物文化と技術を復活させ伝承に取り組んできたそうです。他にも陶器やスカーフなど、魅力いっぱいのセレクトアイテムが揃います。

ショップでは台湾クラフトビールも販売

 開催は、屏東県政府の伝統工芸ブランドサポート事業に携わるセメントプロデュースデザインが運営するショップ「コトモノミチ」の東京と大阪2店舗にて。

 「奥台湾」展の連動企画として、屏東産レモンを使ったレモンビールをはじめとする各種ビールも販売されます。一歩先へ進んだローカルな台湾の工芸やものづくりの現在を、この機会にチェックしてみてはいかがでしょうか。

企画展「奥台湾」

【開催日時】
2024年9月5日 (木) ~11月4日(月・祝)

【開催場所】
coto mono michi at TOKYO
営業時間 12:00~19:00 ※水曜定休
所在地 東京都墨田区業平4-7-1
電話番号  03-6427-6648

coto mono michi at PARK SIDE STORE(※9/20~11/4、一部商品のみ)
営業時間 11:00~19:00 ※水曜定休
所在地 大阪市西区京町堀1-15-23
電話番号 06-6459-0366

コトモノミチオンラインストア(一部商品のみ)

https://store.coto-mono-michi.jp/

2024.09.02(月)
文=上野 郁