この記事の連載
- 街の歴史を感じる宿[飛騨高山]
- 街の歴史を感じる宿[長野・塩尻]
美しい日本を改めて感じることができる、風情ある街角に溶け込む宿を岐阜と長野から2回に渡り2軒をご紹介。
今回は、築100年余りの文化財民家を改装して誕生した「谷屋」の客室をはじめとした魅力をご紹介。
文化財の民家に泊まり飛騨高山の営みに触れる
◆谷屋(たにや)[岐阜・飛騨高山]
明治以降の町家建築として初めて国指定重要文化財に指定された日下部家住宅の一部を一般公開している日下部民藝館。
飛騨の工芸や手仕事の道具を中心に各地の民藝を展示する同施設に隣接する築100年余りの文化財民家を改装して誕生したのが「谷屋」だ。
宿に入ると、日下部家当主が自ら点てたお茶でゲストをお出迎え。明治時代当時の材をできる限り残し、土壁や畳に至るまで丁寧な職人の仕事が施された空間は、木造町家の造形的な美しさが感じられる。
嬉しいことにゲストは日下部民藝館に自由に出入りができ、夕刻以降はプライベートラウンジとして貸し切りも可能。北アルプスの雄大な山々に囲まれた飛騨高山の暮らしを五感で味わえる宿だ。
谷屋(たにや)
所在地 岐阜県高山市大新町1-55
電話番号 0577-32-0072
客室数 1室(1棟貸切)
料金(1棟) 132,000円~(定員4名、食事なし)
アクセス JR高山駅より徒歩約15分
https://taniya-hida.com/
Column
CREA Traveller
文藝春秋が発行するラグジュアリートラベルマガジン「CREA Traveller」の公式サイト。国内外の憧れのデスティネーションの魅力と、ハイクオリティな旅の情報をお届けします。
2023.12.02(土)
文=呉屋沙織