ローカルでディープな台湾を感じられるポップアップ企画展「奥台湾」が、東京と大阪で2024年9月5日(木)~11月4日(月・祝)に開催されます。台湾・屏東(ピントン)県政府による本企画展は、屏東県の職人による伝統工芸を用いたバッグや原住民に伝わる編み技法でつくられた布製品、山岳地帯の大自然をテーマとしたアロマオイルなど、日本にまだ紹介されていないアイテムに出会える機会となっています。


「奥台湾」伝統工芸から生まれたプロダクトは必見


 本企画展のテーマとなっている「奥台湾」と呼べるエリアにある屏東県。豊かな自然を残す台湾最南端に位置し、ルカイ族やパイワン族といった原住民の居住地域がある独特の文化が根付く地域です。今回、その屏東県の伝統的な工芸から生まれた2つのプロダクトが日本先行販売されます。

 1つめは、伝統工芸である月桃編みのブランドとして2013年に設立された「桃布里(Tau bu li)」のかごバッグ。独自の新しい編み方を研究し、素材の美しさが存分に表現された月桃の編みバッグシリーズがお披露目されます。

 2つめは、原住民パイワン族に伝わる革彫刻と手紋(手の甲の刺青)の文化をミックスして表現しているブランド「AliAli頑皮雕」の革小物。特別な地位の女性しか入れることのできない手紋の柄を、現代の解釈に落とし込みリデザイン。普段のお出かけに使えるサコッシュとして登場します。

2024.09.02(月)
文=上野 郁