滋味豊かな食は、プーリアでももちろんアリ
このアルベロベッロから車で15分のところにあるのが、マルティナ・フランカ。貧しいプーリア地方としては裕福な街で、ホテル開発も進んでいて5ツ星ホテルも登場している。街全体がバロックで、装飾的な明るさに包まれている感じ。
この街からさらに車で15分ほどの白い街が、オストゥーニ。こちらも開発真っ最中だが、マルティナ・フランカよりまだまだ寂れ感があるかなぁ~。でも、小洒落たリストランテもいくつかあって、数年後には、おそらくツーリストでごった返すはずだ。
右:オストゥーニの猫も、建設ラッシュにややとまどい気味か……。
このマルティナ・フランカとオストゥーニ周辺には、マッセリア=大農園をホテルやリストランテに改装したところがいくつもあって、これがなかなか心地よく、ウマい。樹齢100年を優に越すオリーブの樹が並ぶ敷地で食べる、プーリア独特の小皿満載アンティパスト。ほかの地方とは確実に違う小麦で作ったパンは、そうとうおいしいし、プーリアならではの耳たぶパスタ、オレキエッテにもご満悦。やはりイタリア、食に関しての安心度は高い。
右:イル・フラントイオは食事も有名だが、広大な敷地内にゆったり作られた宿泊施設も好評。
間違いなく数年後には、一大観光地になっているはずのプーリアだが、行くなら春か秋がおすすめ。夏は……ひたすら暑い。40度超えの陽射し中では、観光する気も萎えるというもの。
Column
トラベルライターの旅のデジカメ虫干しノート
大都会から秘境まで、世界中を旅してきた女性トラベルライターたちが、デジカメのメモリーの奥に眠らせたまま未公開だった小ネタをお蔵出し。地球は驚きと笑いに満ちている!
2014.04.01(火)
文・撮影=大沢さつき