“砂漠のバラ”をモチーフにした建築も見どころ
世界的な建築家が手掛ける建築も見どころの美術館や博物館へ。「イスラム美術館(MIA)」は、ルーブル美術館のガラスピラミッドで有名なI・M・ペイによる幾何学立体の建物が印象的。7~19世紀のイスラム文化圏(中東やアジアなど)から収集されたコレクションが展示されています。
![建物のてっぺんのキューブにうがたれた三日月形の開口部は、アバヤから覗く目を表しているとか。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/b/9/1280wm/img_b91dcdda095d9ec81c203de2611e20c972791.jpg)
![イスラム文化の栄華を極める世界。アジア諸国から運ばれた美術品も。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/0/8/1280wm/img_08aa42748de7c2beaea5a653712e9e3396591.jpg)
![精緻な手仕事に見入ってしまう、オスマン帝国時代のエジプトのシタラ(織物)。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/a/f/1280wm/img_af4b89b0900f7e5fc03314efe3dceec8218935.jpg)
プリツカー賞受賞建築家であるジャン・ヌーヴェルが“砂漠のバラ”をモチーフに設計したのが「カタール国立博物館(NMoQ)」。インパクト大な建物の中には先史時代から現代にいたるまでの、カタールの歩みが展示されています。
![“砂漠のバラ”をモチーフにした、砂漠の国ならではの建築。ドーハにはインパクト大な個性的な建築が街のあちこちに。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/4/9/1280wm/img_49583610d0e68338dcdd0a8cdaa0a2b679977.jpg)
ディナーには、カタール国立博物館の4階にあるフランス料理界の巨匠アラン・デュカスのレストラン「ジワン」はいかがでしょう? カタールの自然や海辺の豊かな伝統を一皿に落とし込んだ料理は、フランス料理というよりカタールの地元料理。古代ベドウィンが調理に使った手法が取り入れられており、従来とはひと味違うカタール料理が楽しめます。
![アラン・デュカスがカタールの食文化に敬意を払い、生み出した料理が並びます。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/d/c/1280wm/img_dc3054c2f07447de97f27a35c8bd7f39157066.jpg)
![テラス席ではゆったりとしたシートからドーハ湾の夜景が望めます。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/a/3/1280wm/img_a352282f46836317e70396f28b39bdb685697.jpg)
1日にこれだけ詰め込むと、ズラルへ戻った時はさすがに深夜でしたが、駆け足ながら、カタールで今見ておきたいスポットを回ることができました。
2024.08.13(火)
文・撮影=古関千恵子