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奥様の作るおつまみもビールに合う!
![定番の「人参とオレンジのサラダ」440円、プリプリの「窯焼きソーセージ」880円。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/f/f/1280wm/img_ff7251eb3676ba89ad1cd5921662d322460871.jpg)
ここはおつまみもおいしいんです。主に季節の地野菜や果物を使い作られる、奥様の有子さん作のこれがまた美味。それをまずはいくつか頼んで、ビールを飲みながら、今日のピザは何にしようかなと考えるのもいい時間。
![いつもやさしく迎えてくれる奥様の有子さん(右)。彼女が作るおつまみにも、チャーミングなお人柄にも惚れてます!](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/2/c/1280wm/img_2caabe6c5371e197f12bfa9ad9b34702416031.jpg)
必ずオーダーするのは「人参とオレンジのサラダ」。初夏に登場する、新生姜に豚肉を巻いたおつまみも大好物。あまりにおいしくて思わず作り方をうかがってしまったくらい、でした。
と、あれやこれやと悩みつつ、その間に、ビールを2~3杯。クラフトビールはいつも5種類ほどあり、そのなかからおすすめを聞いて選ぶことが多いですが、有子さんの長年の統計によると、どうやら私はフルーツ感があるジューシーでほんのり甘みを感じるものが好きらしいです。
季節感のあるクラフトビールを飲み比べ
![テイスティングにおすすめの「飲みくらべ3点セット」1,650円。左から小麦を使用した白ビール「京都醸造 毬子」、フルーティな「横浜ベイブルーイング ウエストコーストIPA」、バランスの良いIPA「志賀高原アフリカビール ペールエール」。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/e/4/1280wm/img_e4dad5ad18e6e83924d0dccf919cdda1404117.jpg)
クラフトビールといっても、「ブルールーム」のセレクトは、基本的には食事に合う飲みやすいものが中心で、その中で1種類くらいは苦みがあるものをおいているのだそう。
![クリーミーな泡が注がれる瞬間!](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/5/4/1280wm/img_5476928e059ec679af469ea2d8c2e618409002.jpg)
時期によっても登場するビールが違い、例えば、春には白ビール、冬には黒ビールといった具合。以前いただいたなかで、特に私が好きだったのは、「バーバリックワークス」の柚子を使ったビール。爽快感とジューシーの両方がバランスよくあって、ここ最近では特に好みで、リピート率高し、でした。
![カウンターに座ってふたりと話をするのも楽しいビール時間。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/e/0/1280wm/img_e00db96baa99ba42b05421b85a8c5aa7525470.jpg)
私がピザとビールに開眼した「ブルールーム」は、鎌倉駅から小町通りを鶴岡八幡宮に向かって5分ほど歩いたところにあるヴィンテージビルの2階。この夏でオープンから早12年目を迎えるそうです。
![ブルーの空間に癒やされる。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/e/7/1280wm/img_e737d9d8289444e735da7cbe589e8888322198.jpg)
そんなここで、小町通りの喧騒をよそにビールとピザで過ごすゆるい鎌倉時間は、至福のひとときでもあり、音楽好きの店主がセレクトする南の島を彷彿とさせる音楽と、窓から抜ける気持ちのいい風と、店主が着こなすヴィンテージのアロハシャツに、ご無沙汰気味のハワイを思い出すひとときでもあります。
![秘密の部屋の入り口。この看板が目印。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/a/4/1280wm/img_a424f2fc0a0f61f38c0cc51561ebe10b349181.jpg)
だからかな、隠れ家的なここへは東京からの仕事帰り、疲れている日は特に、ついふらふらと足が向いてしまうんですよねー。
ブルールーム
![](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/2/d/1280wm/img_2d6cfdf64a8a7b9209a876110856cb9c489537.jpg)
所在地 神奈川県鎌倉市小町2-8-9 秋山ビル2F
電話番号 090-1768-0621
営業時間 17:00~21:30(L.O.) 土・日曜、祝日12:00~13:30(L.O.)、17:00~21:30(L.O.)
定休日 木曜
Instagram @blue_room_kamakura
赤澤かおり(あかざわ・かおり)
料理雑誌の編集部を経て、フリーランスに。料理と旅の編集者として活動。料理本のほか、30年以上通い詰めるハワイについての執筆、単行本編纂も多数。近著に「人生にはいつも料理本があった」(筑摩書房刊)。
Instagram @kaoriakazawa.akalohasunny
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2024.07.20(土)
文=赤澤かおり
写真=榎本麻美