この記事の連載

 毎日毎日、こどもの頃から続けてきた「歯磨き」。その方法、自信がありますか?

 実は、間違った歯磨きを続けたまま年を重ねると、虫歯や歯周病の原因になります。さらに、その歯のトラブルが重大な疾病につながることも!

 今回は『おとなの歯磨き』(フローラル出版)から、一日も早く始めたい、おとなのための歯磨きを抜粋してご紹介します!

大人の歯磨き後篇を読む


まずはオーラルケアグッズから見直そう

 「おとなの歯磨き」を実践するのに、必ず必要なのがこちらの4アイテム。まずは、基本の使い方をマスターしましょう!

◆歯ブラシ

 「かため」と「やわらかめ」の2種類を用意してください。「かため」の歯ブラシは毛先が短い物。「やわらかめ」は毛先が長い物を選びましょう。「かため」は、歯についたプラークを取りやすく、やわらかめは歯周ポケットへのアプローチが得意と、それぞれ長所が違います。

 まずは、かためのハブラシで歯をツルツル、ぴかぴかに磨きましょう。小さい歯ブラシの方が、一本の歯を丁寧にきれいにすることができます。次に毛先の長い歯ブラシで、歯周ポケットを磨いてください。一度に両方使うのが望ましいですが、朝は「毛先の短いかため」夜は「毛先の長いやわらかめ」のような使い方でも大丈夫です。

◆フロス

 歯と歯の間のプラークを取るのがフロスです。日本では、歯磨き意識が高い人が使っている印象ですが、海外では当たり前に使われています。おすすめは、紐タイプですが、もし使いづらい、慣れないというときは、柄のついたタイプを使ってみましょう。

◆歯間ブラシ

 歯と歯の隙間が広い人、加齢によって隙間が広くなってきた人には、歯間ブラシがおすすめです。

◆スポンジブラシ

 これぞ「おとなの歯磨き」の大きな特徴と言えるグッズです。ほとんどの人が見たことも使ったこともないと思いますが、プラークは歯や歯の隙間、歯周ポケットだけに潜んでいるわけではありません。じつは、歯茎にも数多くのプラークができています。これを除去するのがスポンジブラシです。店頭ではあまり見かけませんが、ドラッグストアの介護用品売り場やネットストアなどで購入できます。

2024.06.20(木)
文=伊東材祐