そこまで話すと、枚下先生は教卓の上に置いてあったプリントを列ごとに配りはじめた。

「課題図書の一覧です。それぞれの授業までに読んできてください」


※1 村上龍(1952─)小説家。代表作に『コインロッカー・ベイビーズ』『イン ザ・ミソスープ』など。

※2 ヘルマン・ヘッセ(1877─1962)詩人、小説家。代表作に『車輪の下』『デミアン』『ガラス玉演戯』など。

※3 テリー・イーグルトン(1943─)文芸批評家。代表作に『文学とは何か──現代批評理論への招待』『アフター・セオリー──ポスト・モダニズムを超えて』など。ここでの枚下先生の引用は『イデオロギーとは何か』(大橋洋一訳、平凡社ライブラリー、33 頁)より。


「シラバス・初回ガイダンス」より

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文藝春秋
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2024.06.01(土)