お手軽なジャングル体験と温泉を堪能
右:幅20cm程度のボードウォーク。両側にネットがあるので落ちることはない。
「キャノピー」とは、太陽の光が届く、森の上層部の林冠のこと。キャノピーウォークは、吊り橋のような造りで、木の上で暮らす生き物たちを観察できるようになっているボードウォーク。靴を泥だらけにしなくても、気軽にジャングルを楽しむことができる。温泉の裏手がうっそうとしたジャングルだなんて、ボルネオ島ならではのロケーションだ。
林冠で鳥の鳴き声に耳を傾け、マイナスイオンたっぷりの森の空気を堪能した後は、温泉の足湯でリフレッシュ! さて、町に戻ろうと足を拭いていると、ガイドの女性が他のガイドと立ち話をしている。単なる雑談と思いきや、戻って来た彼女は「ラフレシアを見に行く?」と、さらりと言ってのけた。「えっ! 咲いているの?」と驚く私に、「彼らは、今、見てきたところよ」と。
もちろん、ふたつ返事で、予定を変更してラフレシアを見に行くことに。ポーリン温泉から車で10分ほど。そこには「サバ州でもっとも大きな花、ラフレシア開花中!」という横断幕が張られていた。車道から5分ほど入った場所で、30リンギット(約960円)を支払って奥へ。「でもまさか、こんな道路沿いで……。きっと、ここからジャングルの中に分け入っていくのね」と、覚悟を決めた……。
2014.02.11(火)
文・写真=たかせ藍沙