かなり場所をとるタープも余裕で設営展示が可能に。
別売のインナーテントやスリーピングバック、スリーピングマット、フロアマット、シートなどの製品も、テント内で実際のサイズ感や使用感を体験可能。すべての製品に関して、カタログ記載のスペックだけではわかりにくい使用感を実感できる、アウトドア初心者にもやさしい展示会となりました。
例えば、ルピネと呼ばれるタープは、シンプルな曲線の美しさと耐風性を兼ね備えた製品で、誰が張っても雨がたまらず、風を受け流す構造になっています。こうした説明も現物を前にすれば、容易に理解が可能です。
本格派にオススメのサバルパインドーム
今回、新製品として展示されたのがサバルパインドームです。こちらは4人から10人用となっていて、テント内にどのくらいのギアを入れるかによって使用人数が変わってきます。登山の際にベースキャンプとして使うテントが原型になっていて、座ると目線の高さにメッシュ部分がくるため、開放感も感じられます。
また3カ所の入口に設置する逆V字形のAフレームをはじめ、一本一本のポールの長さを短くすることで、設営を容易にし、耐風性を保ち、コストを下げることに成功。開発までに2年ほどの歳月を要しました。
ファミリー向けのアルニカが一番人気
数ある製品の中で一番人気は、ファミリーを想定した4人向けテントのアルニカ。フレームごとにメッシュパネルが配置されているため、リビングスペースと寝るスペースを自分たちの好きなように分けられるのが特徴です。家族でキャンプを始める場合に、最初に検討したいテントになります。
2024.01.18(木)
文・撮影=石川博也