紫式部とはどのような人だったのだろうか。いったいどういうわけで『源氏物語』のような大作が生まれたのだろうか。『源氏物語』と照らし合わせながら、紫式部の生きた時代をみてみよう。
「はじめに」より
註
(1)式部省 律令制における八省のひとつで、朝廷の儀式、官吏の試験、大学寮などを管理した。紫式部の名の式部は父、藤原為時の官位(式部省の官僚)に由来するという説がある。
(2)女童 日常のこまごまとしたことをさせる成人前の女の従者。
(3)入内 天皇の后候補として内裏(天皇の住まう場所)に入ること。摂関政治期には有力貴族たちがこぞって娘を入内させたが、后の位にのぼるためには男子を産み次代の天皇の母となる必要があった。
紫式部と男たち(文春新書)
定価 990円(税込)
文藝春秋
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2024.01.12(金)