この記事の連載
- #1 リニューアル
- #2 マロン
約30年前に誕生し、いつの時代も憧れの的として存在してきた「ウェスティンホテル東京」。エントランスに入れば、王道のヨーロピアン・クラシカルの雰囲気に包まれ、背筋が伸びる。
その、エントランスに入ってすぐのエリアにあるロビーラウンジ「ザ・ラウンジ」、インターナショナルレストラン「ザ・テラス」がリニューアル。「ほかのホテルにはないあの厳かな雰囲気が変わってしまったらどうしよう……!」なんてファンの心配をよそに公開されたのは、さらにブラッシュアップされた空間だった。
» 【#2】「ザ・ラウンジ」でマロン尽くしのデザート&アフタヌーンティー
ガーデンの美しさが際立つ「ザ・ラウンジ」
ホテルに入って正面にある「ザ・ラウンジ」はもともとヨーロッパの邸宅のような荘厳な雰囲気があった。その魅力は損なうことなく、より美しくパワーアップ。
テーマは「恵比寿の原風景」。ホテルを囲む「ウェスティンガーデン」と一体感を増し、重厚なイメージはそのままだ。
中央には水脈をイメージしたというアート「Cascade」。水がこの地に湧き上がり、滝となって舞い上がる、幻想的な美しさだ。昼間は陽光を浴びてきらきら、夜は組み込まれたライトのパーツが優しく灯る。
ホテルのシンボルでもある大理石の柱が10メートルの吹き抜けを支え、豊かな空間が広々と。見上げる天井近くまで窓となっていて、日中はずっと優しい日の光に包まれる。
また、フロアラグも美しい。モネの「花の庭」からインスパイされたという「水の庭」をデザインしており、水に浮かぶ植物、波紋などを表現している。
息をのむのが、外の緑との一体感。天井まで続く大きな窓の向こうに、立体的に整えられたガーデンがすぐそこ。折り重なる緑のグラデーションがなんとも美しく、これから四季折々の表情を見せてくれるに違いない。
ガーデンには小さな池もあり、水面に映る緑のグラデーションがとても美しく、フロアラグと同様に、モネを思わせる。池に臨む席は特等席のひとつだ。
食事もすることができるが、ティータイムにはアフタヌーンティーやデザートプレートを。ときにはこんな贅沢な空間に身を置いて、エネルギーをチャージしたい。
ザ・ラウンジ
電話番号 03-5423-7287(9:00~22:30)
営業時間 月~金曜10:30~21:30(L.O.21:00、食事のオーダーは11:00~)、土曜、日曜、祝日11:00~22:00(L.O.21:30)
定休日 無休
2023.11.14(火)
文=CREA編集部