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新婚生活では「ありがとう」を意識

――自然豊かな場所で育ったんですね。田中さんご自身は、2023年1月にご結婚されました。新婚生活はいかがですか?

田中 仲良くしてますよ。結婚って、相手と思い出を重ねながら、一緒にいられるのがいいなって思うんです。「この間のあれさ」とか、何の説明がなくても喋れるって素敵じゃないですか。だから今の関係も、そういうかけがえのないものになっていくのだろうなという予感があるんです。

 でも周りの男芸人からよく脅されるんですよね。「3年くらいしたら不仲になる」「子どもが出来たら、女は変わる」って。

――子どもが出来たら、女性はどう変わるんでしょうか?

田中 話しかけると、怒ったように「え!?」と返されるらしいです。女性からしたら、変わっているつもりはないのかもしれないし、逆に「状況が変わったんだから変わるのは当然でしょ」って思うものなのかもしれない。そこの謎は、俺にはまだ解けてないですね。

 それ以外にも、「夫婦の3組に1組が離婚する」とか聞かされると、「えぇ!?」って不安になります。不倫とかそういう決定的な理由があれば仕方がない部分もあるのかもしれないけど。一緒に暮らしているうちに、じんわりと互いの方向性が変わるっていうのは避けたいですよね。

――そういう状況を避けるために、心がけていることはありますか?

田中 何かしてもらったら、「ありがとう」と言うようにはしてますよ。その辺は当然言わないといけないことだなって思います。

 もう少し若い頃に結婚していたら、相手にお礼を言わないタイプだっただろうから、この年で結婚してよかったですね。おじさんになって、周りの人に助けられていることがよくわかるようになりました。20代の頃は、そういう大切さがわかっていなかったんじゃないかな。

インタビュー【後篇】に続く

田中卓志(たなか・たくし)

1976年2月8日生まれ。広島県出身。広島大学工学部第四類建築学課程を卒業後、2000年に山根良顕と「アンガールズ」を結成。現在は冠番組「呼び出し先生タナカ」(フジテレビ)に出演するほか、テレビ番組やポッドキャストなどのレギュラー番組を多数抱える。

ちょっと不運なほうが生活は楽しい

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次の話を読むエッセイ『ちょっと不運なほうが生活は楽しい』でアンガールズ田中卓志が明かした、プロポーズで頑張ったこと

2023.09.23(土)
文=ゆきどっぐ
撮影=山元茂樹