この記事の連載
ビューティーリトリート旅・前篇
ビューティーリトリート旅・後篇
秋の味覚をふんだんに使った見目麗しいイタリア料理のコース
![窓の向こうに見えるのは、栃木の大谷石を使った石壁。その独特の質感に、20世紀建築界の巨匠として名高いフランク・ロイド・ライトも魅了されたという。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/4/a/1280wm/img_4a644e2c3dc0daf33c6449675d461c26249091.jpg)
ディナーはメインダイニングの「OTTO SETTE NASU」を予約。ここでは、那須と風土が似ているとされるトスカーナの郷土料理をベースにしたフルコースを堪能することができます。(別途有料)
2023年9月16日(土)からは、秋に旬を迎える食材、きのこやさつまいも、葡萄に栗、また那須になじみのある食材を取り入れた全8品のコース(15,730円)に。
![2段になったプレートはもちろん特注! ガラスの下が花で彩られているなど五感を大いに楽しませてくれます。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/b/6/1280wm/img_b6e636e96a2c1a669bca16637af51bd6119126.jpg)
コースのスタートを飾るのは、トスカーナ州の7つの郷土料理を盛り付けた「彩り豊かな小さな前菜」。茄子のカポナータやカリフラワーとリコッタチーズにカラスミ、そら豆のクロケットなど、さまざまな食材が織りなす味と食感の変化に、次はどんな味わいなんだろう? と心が躍ります。
![「農園のピンツィモーニオ」。那須にゆかりのある陶芸作家、小野澤弘一氏が焼き上げた黑皿にのせて。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/5/b/1280wm/img_5b6a3a1c2b9b6801d07fb1d5d479e869120726.jpg)
続いては、那須の恵みをふんだんに盛り込んだ一皿「農園のピンツィモーニオ」。地域で収穫された野菜や那須の特産の代名詞であるチーズが並び、那須の恵みが一目で感じられる仕立てに。そのままでも野菜の味わいが濃いので十分おいしくいただけますが、食欲をそそるアンチョビの香りが広がる温かいバーニャカウダソースと合わせても。
![「猪パンチェッタと赤玉ねぎのタリアテッレ」。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/a/9/1280wm/img_a9561b7f0eed287802ae6462c25f3ba8100962.jpg)
猪肉のパンチェッタと赤玉ねぎで作ったソースに、猪肉と相性の良いポルチーニ茸を加え、太めの平打ち麺、タリアテッレに絡めた一皿。仕上げにかけてくれるパルミジャーノ・レッジャーノを絡めると、猪肉の旨みがより一層引き立ちます。
![「ハーブ香る岩魚の蒸し焼き」。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/4/1/1280wm/img_41f5e059a1c21bdd0ea05a4323863433124366.jpg)
プチプチとした食感で口の中を楽しませてくれるもち⻨のリゾットの上に、岩魚と生ハム、ペーストした貝を重ねて蒸しあげた一品。こちらの仕上げには、熱々のオイルを回しかける演出も。油の音と共に、バジルや大葉の爽やかな香りが広がります。
![「牛肉のアロースト」。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/a/5/1280wm/img_a51f9305b08e807fddfeacc12fed32fa170384.jpg)
メイン料理は、炭火で焼き上げた牛フィレ肉! スーゴディカルネ(仔牛の骨、スジに、香味野菜やトマト、赤ワインなどを加えて煮出した出汁)とネギニラの2色のソース、ワサビを添えて。
![「葡萄と焼き栗のセミフレッド」。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/7/4/1280wm/img_749c657a9eacd1d16ae575049924849987738.jpg)
メインのデザートは、大輪の花が咲いたような盛り付けが見事な、葡萄と栗のセミフレッドを。葡萄とマスカットの芳醇な香りと見た目の美しさはコースの締めを飾るのに相応しい逸品です。
選りすぐりの自然派ワインを軸とした「ワインペアリング」(8,000円)もおすすめ。
満足いただけるようにと、量がしっかりあるコースなので、お願いすればボリュームの調整もしてくれます。
2023.09.16(土)
文・撮影=CREA編集部