異次元スポットにぜひ

 マスターの思い出話を聞いているうちに、自分がこの宇宙船のような店になじんできたのか、光る壁にも怒涛の「丘」マークにも違和感がすでに消えていることに気が付いた。それにしても店内には思わず長居してしまう遊び心に溢れている。懐かしの麻雀ゲーム筐体はまだ現役だし、大きな本棚には手塚治虫の漫画など渋めのラインナップで、家が近かったらきっと毎日、通い詰めてしまうだろう。

 もうこれ以上、手を加える壁もなさそうに思われるが、「今でも少しづつ色を塗ったりテープを貼ったりしているんですよ」と藤原さん。ここは進化し続ける岡崎のサグラダ・ファミリア! 心の中でそう叫びたくなるような異次元スポット、岡崎に立ち寄られたら皆さまもぜひ。

喫茶レストラン丘

所在地 愛知県岡崎市唐沢町1-29
電話番号 0564-23-3937
営業時間 7:30~18:30
定休日 水曜・日曜
交通 東岡崎駅から歩いて7分
Twitter @kissa_oka
Instagram @kissa_oka

白石あづさ

ライター&フォトグラファー。3年に渡る世界放浪後、旅行誌や週刊誌を中心に執筆。著書にノンフィクション「お天道様は見てる 尾畠春夫のことば」「佐々井秀嶺、インドに笑う」(共に文藝春秋)、世界一周旅行エッセイ「世界のへんな肉」(新潮文庫)など。「おとなの週末」(講談社BC)本誌にて「白石あづさの奇天烈ミュージアム」、WEB版にて「世界のへんな夜」を連載中。Twitter @Azusa_Shiraishi

2023.08.14(月)
文・撮影=白石あづさ