永嶋 100万部行ったって。

高橋 すごいですよね。100万部ですよ、皆さんちょっと。日本も負けていられないようにしてほしいなと思っていますけど。

無料! 電子書籍あります
 
 

永嶋 そうするとキングも我々も喜びます。ということで、この6月の『異能機関』の発売から、『Fairy Tale』の発売まで、またいろいろと順次情報が出てくると思うんですが。とりあえず今は、もろもろの企画とか情報を出すための特設サイトがあって。

高橋 というのを立ち上げました。

永嶋 それは帯とかに載ってるんですよね。

高橋 はい、帯と、帯とかは取ってしまう方のために、本の最終ページにも特設サイトと、これを機に出しましたオリジナル短編も読める無料の電子書籍というもののQRコードが入っておりますので。

永嶋 これなぜ無料かというと、「ローリー」という短編小説が入っているんですけど、キングさんの側から、これはプロモーションのために使うためのものであって、お金を取ってはまかりならんと。実際原文も、キング本人の公式サイトで公開されているんですけど。

高橋 商業ベースにはなっていないと。

永嶋 配ったりしてもよかったんですけど、なにぶんキングさんなので、紙にすると何ページくらいあるんだっけ。

高橋 文庫版で一番ぎゅうぎゅうに組んで48ページくらいですかね(笑)。

永嶋 日本だったら中編ですよね(笑)。それに加えて、長年キングの翻訳をやってらっしゃる白石朗さんに私がお話を聞くというものが入っているのと、大事なのが、キングのマトリックス。

高橋 はい。代表作を白石さんと永嶋さんで選び出して、4つの象限に。縦軸が「リアル」と「怪奇と幻想」、横軸が「エモい」と「怖い」で。リアルで怖いやつとか、幻想的でエモいやつという感じにジャンル分けして、代表的な作品を簡単に解説してあるという。私も含めて、入門者にとっては大変お得な読書ガイドになっているんじゃないかなと思います。

2023.07.21(金)