こだわりは“手作り”と“鮮度”、台湾のレシピと日本の食材をミックス
使用している食材は、「この日本のお店では日本産のものにしていて、日本各地の食材の試食を繰り返して台湾の味に近いものを選んだ」というこだわりがあるそうですが、同じくこだわっているのが鮮度。
洪瑞珍のサンドイッチは冷蔵のショーケースを使用しているのですが、台湾ではサンドイッチを常温販売するのが一般的。そのため、鮮度にこだわって冷蔵したことは、洪瑞珍がウリにしたポイントだったのだそう。
「厨房の温度は季節問わず20度前後に保っています。そして厨房で出来上がった商品はすぐに厨房内で冷蔵保存し、ショーケースに移すときもできるだけ常温にふれぬように素早く行い、冷蔵を徹底しているんです。
また、食パンの鮮度にもとてもこだわっています。先ほどお伝えしたとおりパンの耳をカットするところから行っていますが、実はあえて耳付きの食パンにしてあります。
これは、最初から耳がカットされている食パンを仕入れると、その分外気に触れている時間が長くなってしまうため、なるべく切りたてのふわふわ食感を楽しんでいただけるよう、わざわざ耳付きの食パンを仕入れているんです」
サンドイッチの包装紙も、かわいらしいデザインというだけではなく、機能的なこだわりを持っているそう。
「鮮度を保つという点を徹底するため、包装紙の素材は空気を通しにくいものを選んでいます。また台湾で使っている包装紙のテクスチャーに似たものを日本国内で探して、日本製の素材で作っているんです」
2023.07.18(火)
文=瑠璃光丸凪(A4studio)