リアタイでキャーキャーしたい! 26日「魔宮の伝説」放送
「インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説」のストーリーは確か、聖なる石を探しているうちに、ジョーンズ博士とショーティとヒロインが、洞窟でヤバい宗教に遭遇するという感じだったはず。
大雑把に記憶を辿っただけでもエキサイティング。飛行機からのゴムボートダイブにギャー! トロッコにギャー! 吊り橋にギャー! 虫の大群だのサルの脳みそだの、動く心臓を生掴みするだの、恐るべし、魔宮の伝説のアドベンチャー!
そのなかを、ショーティを演じるキー・ホイ・クァンが、那智黒のど飴のようなまん丸い眼を見開いてちょこまかと走り回り、しっかりワクワク度を上げていた。
巻き込まれヒロイン、ウィリーを演じるケイト・キャプショー(今はスピルバーグ監督の奥様!)も、歴代ヒロインで一番好きだった。役柄とはいえ虫がゾワゾワいる穴に手を突っ込むシーンはリスペクトである。しかもあの虫、小道具ではなく本物なのだとか(震)。
26日の放送は、リアタイで感想ツイートと絡めつつ、キャッキャしながら観たい!
6月には、ジョーンズ博士最後の冒険となる「インディー・ジョーンズ5 魔法のダイヤル」が公開になる。キー・ホイ・クァンは出ないけれど、あのオスカーのハグを観て、猛烈に映画館でジョーンズ先生に会いたくなってしまった。観に行くぞ!
気がつけば泣いていたエブエブ
さあ、子役時代ばかり懐かしがっていては彼に失礼である。オスカーを受賞した『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』も劇場に行った。
すると、あまりにも奇妙な現象が起こった。設定を理解するまで結構長い時間を要したにもかかわらず、気がつけば泣いていたのだ。どういうこと? 自分が怖い! 映像に落涙するサブリミナル効果でも仕込んであるのではなかろうか。涙腺を揺さぶりながら極秘侵入してくる家族愛に戸惑いまくった。
キー・ホイ・クァンはやさしいポロシャツパパからの、カンフー炸裂が痺れるほどカッコよかった。裏方に回らざるを得なかった期間、武術指導のアシスタントとして活躍していた経験が活きたようである。不遇の時期「くっそー、ハリウッドなんかケッ!」とやさぐれていたらこの役はできなかっただろう。ぬうう、努力は裏切らない!
2023.05.24(水)
文=田中 稲