思い切り泣きたい、声を出して笑いたい。なりたい気分に映画でアプローチ。リアルを忘れてしばし別世界へ没入できる作品を9人の映画好きに教えてもらいました。今回は、ゆるんだ心のテンションを張りなおす「ピリッと刺激的な作品」をご紹介します。
疾走感溢れるブリットポップの代表格!
『トレインスポッティング』

舞台はスコットランドのエディンバラ。ダニー・ボイル監督が、キレ放題でやりたい放題の若者たちの青春を描いた傑作。
「ユアン・マクレガーをはじめとする若手俳優たちの疾走感溢れる演技がいい。高校時代に同級生と観て、かっこいいと興奮してドン・キホーテでポスターを買いました。ラストシーンは、今でも観返します」(藤井道人さん)
『トレインスポッティング』
Blu-ray:1,980円
発売・販売元:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
©Channel Four Television Corporation MCMXCV
土合駅の462段の階段が崇高な存在に
『クライマーズ・ハイ』

横山秀夫による、日航機墜落事故をテーマに描いた小説を原田眞人監督が映画化。
「クライマーズ・ハイな状態の臨場感ったら。好きすぎて、原作、映画、ドラマを複数回観てから土合駅の462段の階段を登り、一ノ倉沢まで歩いたほど。
これから生死をかけた断崖絶壁に挑む前の荘厳な雰囲気が心震えさせてくれます」(菅原さん)
2021.10.05(火)
Text=Ritsuko Oshima(Giraffe)
CREA 2021年秋号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。